落合陽一氏が率いるピクシーダスト、米ナスダックに上場
星野 拓美
日経クロステック/日経アーキテクチュア
筑波大学准教授でメディアアーティストの落合陽一氏が代表取締役CEO(最高経営責任者)を務めるスタートアップ企業、ピクシーダストテクノロジーズ(以下、PxDT)が米国時間2023年7月31日、米ナスダック市場に上場した。
PxDTは、「国内のディープテック(社会課題の解決につながる専門性の高い技術)系スタートアップ企業として初めてのナスダック上場だ」としている。同社は23年8月4日、上場により約1120万ドル(約16億円)を調達したと発表。製品開発やマーケティングなどに充てる方針だ。
ピクシーダストテクノロジーズが米ナスダック市場に上場した。日本の銘柄コードに相当するティッカーシンボルは「PXDT」だ(写真:ピクシーダストテクノロジーズ)
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ナスダックには米アップルや米マイクロソフトなど世界の巨大ハイテク企業が名を連ねる。
PxDTの広報担当者は
ナスダックを上場先にした狙いについて、
「ナスダックは野球におけるメジャーリーグのような場所。米国の代表的な株式市場で資本を獲得することで、当社の製品をグローバルに展開したいと考えた」と説明する。
PxDTの設立は17年。
強みは独自の波動制御技術だ。
音や光、電磁波などを用いて様々な社会課題の解決を図る。
オフィスや建設現場の課題解決を狙った製品も多い。
例えば、23年4月に発表した音響メタマテリアル遮音材は、
通気性を持つ遮音材。
入射した音波と逆位相の音波を発生させて騒音を打ち消す仕組みで、
開口があっても遮音効果を発揮するのが特長だ
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