理研が「超電導ダイオード」を実現
ジョセフソン接合で素子干渉
理化学研究所の松尾貞茂研究員と樽茶清悟グループディレクターらは1日、極低温で一方向にのみ電流を流す超電導ダイオード効果を実証したと発表した。ジョセフソン接合という超電導体の間に絶縁体などが挟まれた素子を二つ並べて干渉させる。すると特定の方向に電圧が発生した。超電導回路で働く整流素子としての応用を目指す。
超電導ループの内と外にジョセフソン接合を組み込み、ループ内のジョセフソン接合には超電導電流を流す。ループに磁場をかけて接合の位相差を制御して、ループの外の接合に流れる臨界電流を極低温で測定した。 すると二つのジョセフソン接合が干渉し結合していた。その上で向きによって電流の値が変わった。これはダイオードのように特定方向に電流を流す効果が働いていることを示す。 超電導回路で電流の向きを制御する技術として発展させる
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