日本勢初2連覇の江村美咲「自分の弱さと戦って最後までやり切ったことがうれしい」快挙コメント

日刊スポーツ

フェンシング世界選手権の女子サーブルで日本勢初の2連覇を遂げた江村美咲(C)日本協会/Augusto Bizzi/FIE

 

 

 

<フェンシング:世界選手権

◇27日(日本時間28日)

◇第6日◇

イタリア・ミラノ

◇個人決勝  女子サーブルの

江村美咲(24=立飛ホールディングス)が、

男女を通じて日本勢初となる2連覇を達成した。  

 

決勝でスピナ・ヨルヤドゥ(ギリシャ)に15-11で勝利。優勝は15年大会の男子フルーレ太田雄貴と昨年の自身と1度ずつあったが、日本フェンシング界に新たな歴史を刻んだ。1年後のパリ五輪(オリンピック)に個人初の金メダル最有力候補として乗り込む。  快挙を遂げた江村は、日本フェンシング協会を通じて次の通りコメントした。  「自分にあえてプレッシャーをかけて挑んだ試合ではありましたが、試合前1カ月くらいは不調が続いてなかなか自分の納得できるプレーができませんでした。試合当日は『自分を信じて最後まで戦うこと』を課題に掲げていました。相手との戦い以上に自分と戦っている感覚の方が強かったです」  「今は2連覇することができて、日本初の歴史を新たに作ることができたこと、そして自分の弱さと戦って最後までやりきったことがとてもうれしいです。昨年優勝してから1年間タイトルが取れてなくて自分の弱さと向き合ったり、試合前の不調な状態から挑んだ今大会は昨年とはまた違う価値があると感じています」  

 

 

 

◆江村美咲(えむら・みさき)1998年(平10)11月20日、大分市生まれ。父宏二さんは88年ソウル五輪フルーレ代表。08年北京五輪では日本代表監督として太田を日本初の銀に導く。母孝枝さんもエペの世界選手権代表。小学3年で競技を始め、JOCエリートアカデミー(大原学園高)から中大。16年リオ五輪はバックアップ選手。21年東京五輪は個人3回戦敗退、団体5位。W杯とGPのメダル獲得数は7(金1銀3銅3)。21年4月から日本初のプロとして活動。立飛ホールディングスを筆頭に複数社と契約、スポンサー費で競技に専念する。コロナ禍にスポーツフードスペシャリストの資格取得。170センチ。右利き。血液型A

 

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