TPP初の新規加入、英国参加を正式決定へ…欧州に拡大し12か国体制に
日本、豪州など11か国が参加して行われたTPPの署名式(2018年3月、チリ・サンティアゴで)=ロイター
【オークランド=山村英隆】
日本などが参加する環太平洋経済連携協定(TPP)の閣僚級会合「TPP委員会」が16日、
ニュージーランド・オークランドで開かれ、
英国の参加が正式に決まる。
TPP発足以来、
初の新規加入で、
太平洋を中心としたTPPの経済圏は欧州に拡大する。
会合では、英国の新規参加に合意する文書への署名式が行われる。
日本からはTPPを担当する後藤経済再生相が参加する。
英国の加入により、
TPPは12か国体制となる。
参加国の国内総生産(GDP)の合計が世界全体に占める割合は現在の
12%から15%に拡大する。
域内の人口も5・1億人から5・8億人に増える。
日本にとっては、英国の参加で、コメの輸出増などが見込める。
今後の焦点は、
中国や台湾、ウクライナなどの加入申請の扱いとなる。
TPPは、
関税をかける品目数を段階的に
100%近くまで撤廃する自由貿易協定だ。
知的財産権の保護や国有企業への過度な補助金の制限などで高い水準の自由化ルールを定めている。
新規加入には、これらすべてを受け入れることが前提となる
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