「ハルマゲドン将軍」失脚か 止まらないロシア混乱…「ワグネルの乱」余波 国内メディア「休暇中」「拘束」報道
ウラジーミル・プーチン大統領率いるロシアの混乱が止まらない。同国の民間軍事会社「ワグネル」の反乱をめぐり、「ハルマゲドン(最終戦争)将軍」と呼ばれ、ウクライナ侵攻の副司令官を務めるセルゲイ・スロビキン航空宇宙軍総司令官が、失脚した可能性が出てきたのだ。ロシアメディアで、「休暇中」「拘束」と報じられ、「軍中枢部から外された」との分析も登場した。いったんは収束した「ワグネルの乱」の余波は、まだ続いている。
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治安情報に詳しいロシアのメディア「SHOT」は12日、下院のアンドレイ・カルタポロフ国防委員長が、動画でスロビキン氏について「休暇中だ」と述べたと報じた。 別の独立系メディア「ビョルストカ」は同日、関係筋の話として、スロビキン氏がワグネルの反乱に関わった疑いで連邦保安局(FSB)に拘束され、2週間以上にわたって外部との接触が断たれていると伝えた。起訴はされていないという。 英国防省は12日、スロビキン氏が反乱後に軍中枢から外されたとの見方が強まっているとの分析を示した。 先月の反乱直後、スロビキン氏はワグネル戦闘員に対して「まだ遅くはない」と行動を停止するよう呼びかける動画を公表した。それ以降、所在が分からなくなっていた。 スロビキン氏は昨年10月、ウクライナに対する軍事作戦の総司令官に任命された。その後〝降格〟となったが、副司令官を務めていた。「失脚」情報が事実であれば、ウクライナ戦線への影響も避けられそうにない
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