護岸工事が原因で河川氾濫、横断する工事用道路が流れせき止め
青野 昌行日経クロステック/日経コンストラクション
長野県小川村で2023年7月1日に発生した1級河川・土尻川の氾濫は、川岸で進めていた護岸工事が原因だったと分かった。河川を横断する盛り土の工事用道路が流れをせき止め、上流側が氾濫した。盛り土内の仮排水パイプで水を下流側に通過させていたが、急激な流量増加で排水しきれなかった。長野県長野建設事務所が7月3日に明らかにした。氾濫翌日の7月2日の土尻川の様子。写真の左側が、護岸の復旧工事を進めていた右岸。河川を横断していた盛り土の工事用道路はほぼ全て流失した(写真:長野県長野建設事務所)
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土尻川が氾濫し、周囲に浸水被害が発生したのは7月1日午後4時30分ごろ。左岸と右岸の両側から越水し、2戸が床上浸水、4戸が床下浸水した。盛り土の工事用道路や排水パイプはほぼ全て流失した。
現場では、22年8月の豪雨で被災した右岸で、護岸の災害復旧工事を進めていた。施工者は信和建設(長野市)で、工期は23年1月~10月
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