堤防に限らず日本全国の

 

(総距離のうちの)98%の川岸は、”お恥ずかしい、ひどいものです”

 

せめて、人通りの多い所や、観光地の一部なら、

 

緑化

 

おシャレな、レンガ造、

 

丈夫で美しいタイル張り、

 

自然石は高価なので、何か、考えるべきです。

 

表面だけでよいので、

 

色があせないような、プラスチック製の美しいタイルや、

 

何か?、新素材などで、

 

美的に盛り上げるべきです。

 

 

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こだわりの堤防づくりで川と街をつなぐ、“壁”を感じさせない風景に

旧北上川河口部のかわまちづくり(宮城県石巻市)

大井 智子 ライター
 
 

こだわりの堤防づくりで川と街をつなぐ、“壁”を感じさせない風景に | 日経クロステック(xTECH) (nikkei.com)

 

 

宮城県石巻市を流れる旧北上川河口部に、両岸延長約8kmの個性的な水辺空間が2022年3月に完成した。背後地の商業施設から直接堤防天端にアクセスできるようにデザインした中央地区をはじめ、その土地ごとの特徴的なアースデザイン(地形のデザイン)をちりばめている。ここでは中央地区の事業にフォーカスして紹介する。

 東日本大震災から約10年後、宮城県石巻市のJR石巻駅から約800m離れた旧北上川河口部に、最大幅員17mの広場を備えた堤防が完成した。国と石巻市が連携して取り組んだ「石巻地区かわまちづくり」事業だ。

日和山から中央地区を見る。市はかわまちづくりの関連事業「かわまち交流拠点整備事業」として、堤防の背後地に商業施設や交流センター、広場などを整備した(写真:村上 昭浩)

日和山から中央地区を見る。市はかわまちづくりの関連事業「かわまち交流拠点整備事業」として、堤防の背後地に商業施設や交流センター、広場などを整備した(写真:村上 昭浩)

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石巻地区かわまちづくり事業で、旧北上川河口部中央地区に完成した堤防。堤防背面に盛り土と直立擁壁を設置し、堤防天端に最大幅員17mの広場空間を創出した。隣接する商業施設の2階に直接、出入りできる(写真:村上 昭浩)

石巻地区かわまちづくり事業で、旧北上川河口部中央地区に完成した堤防。堤防背面に盛り土と直立擁壁を設置し、堤防天端に最大幅員17mの広場空間を創出した。隣接する商業施設の2階に直接、出入りできる(写真:村上 昭浩)

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 国が旧北上川河口部で新たに整備した堤防は延長約15km。このうち、市の「水辺の緑のプロムナード計画」と重なる延長約8km区間が、かわまちづくりの対象となった。

 なかでも中央地区では、隣接する商業施設と堤防との間を市が盛り土することで、施設の2階から直接、堤防天端に出入りできるようにした。

旧北上川河口部の中央地区の堤防(動画:村上 昭浩)

国土交通省は堤防とその背後の盛り土を施工。盛り土工事は市が国に委託した。市は広場のベンチやあずまや、照明を設置した。堤防天端の広場空間は、河川管理者の国交省東北地方整備局北上川下流河川事務所から市が占用許可を受け、イベントなどに生かす。広場の運営・企画は街づくり会社「街づくりまんぼう」に市が委託している(写真:村上 昭浩)

国土交通省は堤防とその背後の盛り土を施工。盛り土工事は市が国に委託した。市は広場のベンチやあずまや、照明を設置した。堤防天端の広場空間は、河川管理者の国交省東北地方整備局北上川下流河川事務所から市が占用許可を受け、イベントなどに生かす。広場の運営・企画は街づくり会社「街づくりまんぼう」に市が委託している(写真:村上 昭浩)

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 旧北上川の川沿いは舟運(しゅううん)によって古くから栄えてきた。市民と川との関係は深い。近年まで河口部に漁船がたくさん並んでおり、河口部のほとんどは無堤だった。川沿いに住宅や商業地が集積するため堤防整備は国の積年の懸案事項だったが、「自分の家と川の間に堤防はいらない」などと反発する市民は多かったという。

 市は水辺を連続して歩けるプロムナード計画を11年2月に作成。しかしその直後に東日本大震災が発生して、旧北上川を津波が遡上し石巻の市街地は甚大な被害を受けた。震災後、国は市や県と連携しながら堤防計画案の説明会を、各町内会で延べ約140回実施。1年かけて合意形成を進め、12年11月に河川整備計画を作成し、翌年、着工した。

2010年11月時点の旧北上川河口部。当時は無堤地域だった(写真:国土交通省東北地方整備局北上川下流河川事務所)

2010年11月時点の旧北上川河口部。当時は無堤地域だった(写真:国土交通省東北地方整備局北上川下流河川事務所)

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東日本大震災の発生後の旧北上川河口部。2011年3月25日に撮影(写真:国土交通省北上川下流河川事務所)

東日本大震災の発生後の旧北上川河口部。2011年3月25日に撮影(写真:国土交通省北上川下流河川事務所)

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旧北上川河口部の平面図(出所:国土交通省北上川下流河川事務所)

旧北上川河口部の平面図(出所:国土交通省北上川下流河川事務所

 

 

 

 

 

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堤防という高い“買い物”をするならば「いいね」と思うような空間に

旧北上川河口部のかわまちづくり(宮城県石巻市)

大井 智子

 

ライター

 

 

 

堤防という高い“買い物”をするならば「いいね」と思うような空間に | 日経クロステック(xTECH) (nikkei.com)

 

 

宮城県石巻市を流れる旧北上川河口部に完成した延長約8kmの水辺空間。地域の要望や土地ごとの地形の特徴を反映した各地区のデザインは、実に様々な顔を持つ。ここでは各地区の完成した堤防について、写真をメインで振り返りつつ、景観整備のキーパーソンの1人である早稲田大学理工学術院の佐々木葉教授の談話を紹介する

 

 

 

 

旧北上川河口部の平面図(出所:国土交通省東北地方整備局北上川下流河川事務所)

旧北上川河口部の平面図(出所:国土交通省東北地方整備局北上川下流河川事務所)

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堤防整備後の旧北上川河口部(写真:国土交通省北上川下流河川事務所)

堤防整備後の旧北上川河口部(写真:国土交通省北上川下流河川事務所)

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男鹿石の護岸が特徴的な大島神社前

 旧北上川の右岸側にある大島神社の境内は、もともと河川背後地の地盤と同じ高さに配置されていた。今回の事業によって新たに整備した高さ4.5mの堤防は川側と街側を盛り土する形で拡幅。旧地盤上にあった市の公園と神社の境内を再配置した。

 水辺のテラスから鳥居には参道的な階段を設けた。国が整備した護岸には、秋田県の男鹿石を採用した。

 「間知石ブロックなどと異なり、1つずつ違う男鹿石の表情が出ている。対岸から鳥居と石積み護岸が見渡せるなど、新しい風景が立ち上がった」(プランニングネットワークの岡田一天技術顧問)

想定上の定規断面(破線部分)の堤防を内包するような形で川側と街側を盛り土し、天端空間を拡幅した(出所:国土交通省北上川下流河川事務所、風景屋)

想定上の定規断面(破線部分)の堤防を内包するような形で川側と街側を盛り土し、天端空間を拡幅した(出所:国土交通省北上川下流河川事務所、風景屋)

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大島神社前(写真:村上 昭浩)

大島神社前(写真:村上 昭浩)

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大島神社前の夜景。川に張り出すテラスはお焚き上げの場所として活用されている(写真:国土交通省北上川下流河川事務所)

大島神社前の夜景。川に張り出すテラスはお焚き上げの場所として活用されている(写真:国土交通省北上川下流河川事務所