「ヒルトン沖縄宮古島リゾート」23年6月18日開業、三菱地所と鹿島の不動産開発

川又 英紀

 

日経クロステック

 

 

三菱地所と鹿島、米ヒルトンは2023年6月18日、高級ホテル「ヒルトン沖縄宮古島リゾート」を開業した。三菱地所と鹿島がホテルを開発し、ヒルトンが運営する。

新たに完成したホテル「ヒルトン沖縄宮古島リゾート」の全景(写真:三菱地所、鹿島、ヒルトン)

新たに完成したホテル「ヒルトン沖縄宮古島リゾート」の全景(写真:三菱地所、鹿島、ヒルトン)

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ホテルのフロントエリア(写真:三菱地所、鹿島、ヒルトン)

ホテルのフロントエリア(写真:三菱地所、鹿島、ヒルトン)

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 ホテルは地上8階建てで、高さは約39m。3~7階が客室フロアで、客室数は329。最も多いデラックスルームの広さは、35m2以上ある。エグゼクティブルームが56室、スイートルームが11室。最上階のエグゼクティブフロアとスイートルームの宿泊客は、専用ラウンジを利用できる。

デラックスルームの例(写真:ヒルトン沖縄宮古島リゾート)

デラックスルームの例(写真:ヒルトン沖縄宮古島リゾート)

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 三菱地所にとって、ビーチリゾートホテルの開発は初めてだ。鹿島も、国内でビーチリゾートホテルを開発するのは初となる。鹿島は近年、不動産開発を土木、建築に次ぐ第3の事業に位置付けている。不動産開発が鹿島の好調な業績に貢献し始めた。

 リゾート全体の敷地面積は約4万9000m2、ホテル棟の建築面積は約6400m2、同じく延べ面積は2万8000m2である。ホテルの場所は宮古空港から車で約15分、下地島空港から車で約25分の距離にある。下地島空港では三菱地所のグループ会社である下地島エアポートマネジメントが「みやこ下地島空港ターミナル」を運営しており、地域連携に力を入れる。

 ホテルの設計は鹿島、施工は鹿島・国場組・大米建設JVが手掛けた。設計監修は観光企画設計社(東京・港)、内装デザインは米Wimberly Interiors。ランドスケープデザインは米WATG、ランドスケープデザイン(東京・港)、コンストラクションマネジメントは三菱地所設計が担当した。

 ヒルトンは、沖縄県の離島に初進出となる。ホテルは、サンゴ礁の海やマングローブ林などの自然が豊かな宮古島のトゥリバー地区に位置する。宮古島と伊良部島を結ぶ海上の伊良部大橋を見渡せるロケーションが特徴だ。

ホテルが建つ宮古島のトゥリバー地区(出所:ヒルトン)

ホテルが建つ宮古島のトゥリバー地区(出所:ヒルトン)

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開発前のトゥリバー地区の敷地(写真:ヒルトン)

開発前のトゥリバー地区の敷地(写真:ヒルトン)

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 ヒルトンはここ数年、日本の各都市に出店攻勢を強めている。23年夏以降も、ヒルトン系ホテルの新規開業が続く

 

 

 

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