9カ月前と同じ場所で再び堤防決壊、応急復旧の土のう崩れる
筒井 爽人
日経クロステック/日経コンストラクション
静岡県磐田市を流れる敷地川の堤防が2023年6月2日、9カ月前に続いて再び大雨で決壊した。応急復旧として積み上げていた大型土のうが何らかの理由で低くなり、越水が起こっていた。土のうの下で洗掘が生じた可能性がある。
決壊後の堤防(写真:静岡県袋井土木事務所)
[画像のクリックで拡大表示]
気象庁のデータによると、磐田市では23年6月2日に日降水量170mmを記録した。決壊したのは、川がほぼ直角に湾曲した箇所だ。この箇所では22年9月、台風15号の影響で越水が起こり、決壊していた。23年の11月ごろから本復旧工事に取り掛かり、25年度中に完成させる予定だった。
2023年の決壊前の堤防。22年9月に決壊した後、大型土のうで応急復旧していた(写真:静岡県袋井土木事務所)
[画像のクリックで拡大表示]
決壊が生じた場所の航空写真(出所:VIRTUAL SHIZUOKA 静岡県 中・西部 点群データの写真にクロステックが加筆)
[画像のクリックで拡大表示]
静岡県袋井土木事務所河川改良課の高田剛志課長は「大型土のうを使用する応急復旧は一般的な方法で、不適切だったとは考えていない」と述べる。土のうが動いた理由など詳細な原因は調査中だ
9カ月前と同じ場所で再び堤防決壊、応急復旧の土のう崩れる | 日経クロステック(xTECH) (nikkei.com)