東京・昭島 モリパーク」内に駅近マンション3棟、大和ハウスが400億円投資

川又 英紀

 

日経クロステック

 

 

 

大和ハウス工業は2023年5月25日、東京都昭島市の再開発エリア「東京・昭島 モリパーク」内に3棟の分譲マンションを建設する「昭島プロジェクト(仮称)」のうち、1棟目の概要を発表した。同社は昭和飛行機都市開発(東京・昭島)が保有する土地の一部、約3万2000m2を21年4月に取得。合計3つの敷地から成り、それぞれに分譲マンションを建設する。

 モリパーク内に位置する分譲マンションの開発は、これが初めて。3棟のマンションの総戸数は、850戸を超える。総事業費は約400億円だ。

「東京・昭島 モリパーク」内に初めて分譲マンションができる。A~C敷地に合計3棟が建つ(出所:大和ハウス工業)

「東京・昭島 モリパーク」内に初めて分譲マンションができる。A~C敷地に合計3棟が建つ(出所:大和ハウス工業)

 東京・昭島 モリパークは昭和飛行機都市開発が管理・運営する、JR青梅線の昭島駅北口エリア一体の総称である。以前は「昭島 昭和の森」と呼ばれていたが、21年4月に現在の名称になった。

 モリパークには、大型商業施設やスポーツ施設、ホテルなどが集積している。スーパーや飲食店、映画館などが入居する大型ショッピングモール「MORITOWN(モリタウン)」や、アウトドアをテーマにした体験型の商業施設「MORIPARK OutdoorVillage(モリパーク アウトドアヴィレッジ)」などがある。

アウトドアをテーマにした体験型の商業施設「MORIPARK OutdoorVillage」(写真:大和ハウス工業)

アウトドアをテーマにした体験型の商業施設「MORIPARK OutdoorVillage」(写真:大和ハウス工業)

 他にもプールやテニスコートなど、周辺にはスポーツ施設が点在。緑も豊かな街だ。生活に便利でレジャーにも事欠かない駅近の好立地として、特にファミリー層やスポーツ好きに人気がある。

 モリパーク内の3つの敷地に、大和ハウスは3棟のマンションを建てる。先行するのが、昭島駅北口から徒歩5分のA敷地に建設する「プレミスト昭島 モリパークレジデンス」である。地上13階建てで、総戸数は481戸。23年1月に着工済みだ。物件エントリーは既に始まっており、23年4月末時点でエントリー者数は1500件を超えている。

A敷地に建設する「プレミスト昭島 モリパークレジデンス」の完成イメージ(出所:大和ハウス工業)

A敷地に建設する「プレミスト昭島 モリパークレジデンス」の完成イメージ(出所:大和ハウス工業)

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 敷地面積は1万8215.75m2、建築面積は6151.55m2、延べ面積は4万317.32m2。構造は鉄筋コンクリート造。設計・施工は長谷工コーポレーションが担当する。

プレミスト昭島 モリパークレジデンスは昭島駅北口からモリタウンを抜けて、徒歩5分ほどの距離にある(出所:大和ハウス工業)

プレミスト昭島 モリパークレジデンスは昭島駅北口からモリタウンを抜けて、徒歩5分ほどの距離にある(出所:大和ハウス工業)

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 売り主は大和ハウスと住友商事。23年6月3日にプレミスト昭島 モリパークレジデンスのマンションパビリオンをプレオープンし、同年9月中旬から販売を開始する予定だ。竣工は24年8月、引き渡し開始は同年9月を見込んでいる。価格は現時点で未定。

 続いて、いずれも徒歩圏内にあるB敷地に地上9階建てで総戸数が約100戸のマンション、同じくC敷地に地上14階建てで総戸数が約270戸のマンションを建設する計画になっている。A~C敷地のマンションが全て完成するのは、28年度を予定している

 

 

 

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