再導入のチーター、交尾相手に襲われ死ぬ インド
インド中部マディヤプラデシュ州クノ国立公園に放たれる野生のチーター。インド報道情報局提供(2022年9月17日撮影)。【翻訳編集】 AFPBB News
【AFP=時事】
インドで9日、南アフリカから再導入した雌のチーターが交尾中に相手の雄に殺された。当局が明らかにした。
今回死んだのは、中部マディヤプラデシュ(Madhya Pradesh)州クノ国立公園(Kuno National Park)に移されたダクシャ。 同園は、ダクシャの傷は交尾相手の雄によるものとの見方を示し、「チーターが交尾中に相手に襲いかかるのは珍しくない」が「こうした状況で監視するのは不可能だ」と説明している。 インドでは再導入されたチーターが相次いで死んでおり、ダクシャで3頭目。今年3月にはナミビアから導入された雄のサーシャが腎臓の疾患で死に、先月にも南ア生まれの雄のウダイが体調を崩して死んだ。 インドにはかつてアジアチーターが生息していたが、1952年に絶滅が宣言された。2020年に最高裁判所がチーターの再導入を認める判断を下して以来、向こう10年で約100頭のチーターの再導入を目指し、南アから12頭、ナミビアから8頭が移送された。 専門家は、インドでは個体数が非常に多いヒョウと獲物をめぐって競合するため、チーターは順応に苦労する可能性があると指摘している。【翻訳編集】 AFPBB News