イーロン・マスク「知られざる社内の行動」元部下の新証言。口答えは即クビ、家族最優先、無駄話はゼロ
Aug. 16, 2022,
イーロン・マスク「知られざる社内の行動」元部下の新証言。口答えは即クビ、家族最優先、無駄話はゼロ | Business Insider Japan
ポッドキャスト番組「ジ・アイスト・カフィ・アワー(The Iced Coffee Hour)」は最近(8月7日配信)のエピソードで、2009年から13年まで米電気自動車大手テスラ(Tesla)にテリトリー(地域営業)マネージャーとして勤務したカール・メドロックをゲストに迎えた。
テスラは当時、ディーラー(販売特約店)運営と高級車販売に関する経験と実績を持つサービステクニシャンを探しており、メドロックに白羽の矢を立てたのだという。
「どうやら、シアトルエリアのリンクトイン(Linkedin)プロフィールの中で、テスラが求めるすべての条件を満たすのは自分だけだったみたいです」
メドロックによれば、テスラが彼に提示した待遇は年収が12万ドル程度(約1600万円)、権利行使価格90セントのストックオプション4万個(8月15日終値ベースで約3700万ドル相当)だった。
メドロックはさらに、何かと物議を醸(かも)しがちなイーロン・マスク最高経営責任者(CEO)に仕える日々とはどんなものか、知られざる細部を番組内で語った。
以下では、驚くべきその内容を7つの「新発見」として紹介しよう。
【新発見1】イーロン・マスクは机の上で寝ていた
マスクはほとんど昼夜ぶっ通しで働き、ときに職場の床で寝るというエピソードがよく知られる。
しかし、メドロックが目にしたのは、床ではなくデスクの上で気絶したように寝ている姿だった。思わず写真を撮ったという
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<テスラ人員削減>突然のミーティング設定から45分後、私は即時解雇された。夢にまで見た憧れの会社で
テスラ(Tesla)のリクルーターとして2カ月間働いたのち、6月17日にレイオフ(一時解雇)されました。
私だけではありません。テスラは目下、時間給労働者を除く従業員の10%を削減するリストラの最中なのです。
事前通告はありませんでした。これからの経営計画に私は組み込まれていない、ただそれだけのことです。勤務したのはわずかな時間ですが、フィードバックはポジティブな内容だったのに。
何のためにレイオフの必要が?
億万長者たちがいくらか支出を抑えて商売をうまくつなごうという話です。何千人もの生活を犠牲にして。
テスラは私の夢だった
テスラから最近レイオフ(一時解雇)され、今回の取材に応じたクイッション・ウォーカーさん。
Quishon Walker
アップル(Apple)とグーグル(Google)でも働いたことがあり、自分は完全なテックマニアと思っています。
だから、テスラで働けることになってひどく興奮しました。ずっと夢見ていた会社ですから。
私のテスラでの仕事は、先進運転支援システム「オートパイロット」部門とディープラーニング(深層学習)部門の人材候補を探すことでした。
自宅は米テキサス州オースティンにあって、リモートで仕事をしていました。
自分用にテスラ車を2台注文するくらい仕事を愛していましたが、
レイオフが決まってそれもキャンセルしました。
4月の最終日、
私たち従業員はイーロン・マスク最高経営責任者(CEO)からオフィスに復帰するよう求めるメールを受けとりました。
自分が所属する(リクルート担当)チームは全員リモート勤務だったので、
私もフルリモート勤務が続くと考えていました。
採用されたときから上司にリモートでの勤務意思を明確に伝えていたことはもちろんですが、オフィスに出て誰かと協業したりサポートしてもらったりする内容の職務でもなかったので、そう考えたのです。
他のチームメンバーも、懸念は私と同じでした
6月2日、採用凍結を伝えるメールが届いた
採用凍結を知らせるメールを受けとったのは、
カリフォルニア州で開かれたオートパイロット部門のリクルートイベントに参加していた日でした。
衝撃を受けました。
それまでのキャリア人生で初めての経験でした。
ただ、同僚たちは口々に「心配ないさ」
「オートパイロットはイーロンにとって優先度が高く、
個人的にお気に入りのプロジェクトだから大丈夫」と言っていたので、
私も安心しました。
チームはリクルートの手を緩めることなく、
それまでより高いハードルを設定して
本当に優秀な候補だけを採用しようと気を取り直しました。
その翌日、従業員の10%削減方針が明らかに
それからは毎日がまさに背水の陣でした。同僚たちは少しピリピリしていましたが、それでもまだ不安は感じていなかったようです
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<テスラ解雇証言>IT部門に採用されて3カ月。その朝、普段と違う上司の不審な動きは「危険信号」だった
Jul. 14, 2022
以下の聞き書き談話は、キャリアへの影響を回避するため匿名を条件に取材に応じた米電気自動車大手テスラ(Tesla)の元従業員の話に基づく。
Insiderは取材に応じた従業員がテスラに勤務していた本人であることを確認済み。
今月(2022年7月)初めに突如レイオフされるまで、テスラのIT部門で3カ月間働きました。
あの日、(同社の主力生産拠点、カリフォルニア州フリーモントの)工場からの帰り道、「おいおい、本当にこんな、滅茶苦茶じゃないか」と怒りに震えました。同僚たちにさよならの一言も言えませんでしたから。
同時に、テック業界で採用凍結の動きが広がっていることを思い、次の仕事をどうやって見つけるか不安に苛(さいな)まれる自分もいました。
あの日、いくつもの「予兆」が
オフィスに着いて荷物を置き、(無料提供の)シリアルをボウルに入れて戻ってくると、直属の上司とその上司がオンラインステータスになっているのに気づきました。名前の横に緑色のインジケーターが表示されるのですぐ分かります。
その時点ですでにいつも通りではなかったのです。上司たちは普段はほとんど会社にいないし、特にその日は始業時間の9時より全然前でしたから、何かおかしいと思いました。
数分後、その上司がオフィスに入ってきて自分の荷物を置き、ノートパソコンを手に取ると、何も言わずに去っていきました。それが次の危険信号でした。
ちょうどそのとき同僚が出社してきて、別の同僚がその前日にレイオフされたことを教えてくれました。その同僚たちは自分と違って、テスラで何年も働いている人たちでした。
思えば、その日はほかにいくつもの危険信号が点灯していたのでした。
メインエントランスのそばに警備員がいて、誰かしらの見送りをしていました。ロビーで泣いている人たちもいました。初めは何で泣いているのか分かりませんでした