ロシアで美談の養子縁組、ウクライナから強制連行の少年か…大統領全権代表のリボワベロワ氏

読売新聞オンライン

ロシア大統領府で握手するプーチン氏とリボワベロワ氏(右)=露大統領府公式サイトから

 

 

 

 

 国際刑事裁判所(ICC)がウクライナでの戦争犯罪の疑いでロシアのプーチン大統領とともに逮捕状を出したマリヤ・リボワベロワ露大統領全権代表(子供の権利担当)が昨年、養子にしたウクライナの少年が、強制移送の被害者だった可能性が浮上している。

 

 

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 米政府系「ラジオ自由欧州・ラジオ自由」は19日、地元住民らの証言として、養子となった10歳代後半の少年はウクライナ南東部マリウポリに住んでいたが、人道支援物資を配布するスーパーにいた際、露非常事態省の当局者に連行されたと報じた。少年が30人以上の子供たちと一緒に、モスクワ州の保養施設に移送されたことも確認されたという。

 リボワベロワ氏は身寄りのない少年を養子として保護したと主張し、ロシア国内では「美談」として伝えられている。しかし、ラジオ自由は、少年の実母は2017年に死亡したものの、実母の元夫や家族と暮らしており、家族仲も悪くなかったと報じており、実態は異なるようだ。

 ICCは3月、リボワベロワ氏とプーチン氏が、ウクライナの子供をロシアに強制移送したとし、戦争犯罪容疑で逮捕状を出している

 

 

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