反転攻勢に備えるクリミア 要塞化された半島の衛星画像
シンフェロポリ、クリミア、4月12日 (AP) ―
ロシアに一方的に併合されたクリミアの親ロシア派指導者は4月11日、予想されるウクライナの反転攻勢に「備えは十分だ」と語った。
セルゲイ・アクショノフ首長は記者団に対し、ロシア軍はクリミア半島を要塞化し、ウクライナの反攻を撃退するのに「十分すぎる」兵員と装備を準備していると述べたうえで、
「敵を過小評価することはできないが、(攻撃に対する)準備はできており、惨敗にはならない」と断言。
米の宇宙技術会社「マクサー・テクノロジーズ」の衛星写真には、
ウクライナとクリミア半島を結ぶ北東部のメドベジェフカ付近に掘られた、
塹壕や
その他の要塞が
構成する複雑な網目模様が写っており、
ウクライナの攻撃の可能性に対するロシアの懸念がうかがえる。
軍事アナリストは、ウクライナ軍は天候の回復を待って、戦車を含む西側が供与した新兵器と西側で訓練された部隊で、戦場の主導権を握ると予想している。
ウクライナ軍は、
ロシアとクリミアの間の陸上回廊を突破して、ザポリージャからメリトポリとアゾフ海を目指す可能性が高い。そうなれば、ロシア軍は真っ二つに分かれる可能性がある。
しかし、ウクライナ軍がロシア軍を撃退するのは困難であろう。
「ウクライナ軍は地雷原や対戦車壕などの障害物に遭遇する可能性が高く、
ロシア軍は広範な塹壕システムによって強固に守られている」と
アクショノフ首長は反論する。
(日本語翻訳・編集 アフロ
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