ロシア司令官、また解任か 損失拡大に批判 ウクライナ
ロシアのショイグ国防相(中央)とロシア軍東部軍管区のムラドフ司令官(右)=3月4日、ウクライナ国内のロシア占領地(ロシア国防省公開)(EPA時事)
【ロンドン時事】
英国防省は6日のウクライナ戦況報告で、
激戦の続く東部で作戦を担当してきた、
ロシア軍の東部軍管区の
ムラドフ司令官
が解任された可能性が「非常に高い」と発表した。
ムラドフ司令官の指揮する部隊は、
ここ数カ月の作戦失敗で特に損失が大きく、
軍内外で批判が強まっていた。
ムラドフ氏の解任は
ロシアのインターネット交流サイト(SNS)上で臆測が流れていたが、
英国防省も「確認」した形だ。
ムラドフ氏指揮の部隊は、
激戦地のドネツク州ウグレダル制圧を目指したが、
失敗を繰り返し
「群を抜いて多数の(ロシア兵の)犠牲」(同省)を出し続けた。
あまりに被害が大きく、
ロシア国内にも惨状が伝わった。
ロシアの英字紙モスクワ・タイムズにも最近
「兵士を間違いなく死なせるような命令を下す」と批判の言葉が載った