八千代エンジが排水門の設計ミス、本体や支承が強度不足
奥山 晃平
日経クロステック/日経コンストラクション
八千代エンジニヤリング(東京・台東)が手掛けた排水門の詳細設計で、本体の鉄筋量や管理橋の支承の強度など複数の箇所で設計ミスがあったことが判明した。設計を委託した国土交通省関東地方整備局は、業務が粗雑だったとして同社を2023年1月23日から1カ月の指名停止とした。
設計ミスがあった排水門の構造物モデル(出所:国土交通省荒川調節池工事事務所)
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ミスがあったのは、「R2荒川第二調節池排水門詳細設計業務」。業務の履行期間は21年2月から22年1月までで、当初の契約金額は4177万8000円だった。
関東地整は現在、埼玉県や東京都東部を流れる荒川の中流部で第二・三調節池の整備を進めている。設計ミスがあった第二調節池の排水門は高さ30.1m、幅30.0m、長さ61.3m。本体は鉄筋コンクリート造で、鋼製ローラーゲートを使用する。
飛島建設がこの排水門の工事を受注した。22年12月~26年3月の工期で施工する。
荒川左岸(写真右)に第二・三調節池を整備する(写真:国土交通省)
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八千代エンジニヤリングが工事開始を前に、念のため自主的に再照査したところ、22年10月14日にミスを見つけた。
八千代エンジが排水門の設計ミス、本体や支承が強度不足 | 日経クロステック(xTECH) (nikkei.com)
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2020/10/12