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概要[編集]
墳丘北東部
(2018年11月時点)
墳丘の葺石・円筒埴輪列
(2019年1月調査時)
造出北側の葺石・円筒埴輪列
(2019年11月調査時)
奈良盆地北部、奈良市街地から西方の富雄川右岸に築造された大型円墳である[1]。明治期に盗掘を受けたのち、1972年(昭和47年)の団地造成の際に発掘調査が実施されたほか[1]、2017年度(平成29年度)から奈良市教育委員会により史跡整備に向けた調査が実施されている。
墳形は円形で、直径109メートルを測り、円墳としては全国で最大規模になる[2][注 1][注 2]。墳丘は3段築成。墳丘表面では葺石・埴輪片が検出されているほか[1]、墳丘北東側には造出を有する[3]。埋葬施設は粘土槨で、内部には割竹形木棺(推定長6.9メートル弱)が据えられたと見られる[1]。出土品には、伝出土品として石製品・鍬形石・合子・管玉・銅製品など(京都国立博物館所蔵)や、同じく伝出土品として三角縁神獣鏡3面(天理大学附属天理参考館所蔵)が知られるほか、発掘調査出土品として武器類・鉄製品類・巴形銅器・形象埴輪がある[1]。なお、発掘調査出土品のうち鍬形石片は、京都国立博物館所蔵の鍬形石と一致することが認められている[1]。築造時期は古墳時代前期後半の4世紀後半頃と推定される[3]。
京都国立博物館所蔵の伝出土品は1957年(昭和32年)に国の重要文化財に指定されている[4]。なお、北東側には小古墳の丸山2号墳・丸山3号墳の築造も認められており、丸山古墳と合わせて現状保存されている
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国内最大の「鉄剣」と前例ない形の「銅鏡」“日本最大の円墳”から発掘 奈良市 富雄丸山古墳
日本最大の円墳とされる奈良市の富雄丸山古墳から国内最大の鉄剣とこれまで出土例がない形の銅鏡が発掘されました。
【連続画像】銅鏡の側面をたっぷりと…“日本最大の円墳”から発掘 国内最大の「鉄剣」も発掘
蛇のように曲がりうねった蛇行剣。
全長2m37cmあります。
こちらは盾の形に作られた銅鏡です。
奈良市教育委員会と橿原考古学研究所は、奈良市にある富雄丸山古墳から蛇行剣と銅鏡が発掘された、と発表しました。
蛇行剣は鉄剣の中で過去最大で、
盾形の銅鏡はこれまでに出土例がない形だということです。
どちらも4世紀後半の古墳時代の国産品とみられていて、この時代に金属器が高い水準で作られていたことを示す重要な資料だということです。
(橿原考古学研究所 岡林孝作さん)
「いずれも金属工芸の最高傑作。一挙に二つも出ましたので大変驚いている」
この他、富雄丸山古墳に隣接する古墳が
前方後円墳である可能性が高まったこともわかったということです
【速報】国内最大の「鉄剣」と前例ない形の「銅鏡」“日本最大の円墳”から発掘 奈良市 富雄丸山古墳(MBSニュース) - Yahoo!ニュース