〔NY外為〕円、一時128円台後半=米物価指数受け(12日午後1時10分)
【ニューヨーク時事】
12日午後のニューヨーク外国為替市場では、米消費者物価指数(CPI)の伸び率鈍化などを受けて円買い・ドル売りの流れが加速し、円相場は一時1ドル=128円85銭近辺に大幅上伸した。128円台を付けたのは約7カ月ぶり。午後1時10分現在は128円90銭~129円00銭と、前日午後5時(132円45~55銭)比3円55銭の円高・ドル安。 米労働省が朝方発表した昨年12月の米消費者物価指数(CPI)は前年同月比6.5%上昇と、市場予想(ロイター通信調べ)と一致し、伸び率は6カ月連続で鈍化した。今回特に注目されている変動の激しいエネルギーと食品を除いたコア指数は前年同月比5.7%上昇、前月比0.3%上昇となり、いずれも伸び率は市場予想と同水準。CPI公表を受け、米連邦準備制度理事会(FRB)による利上げ長期化への警戒感が和らぎ、市場は円買い・ドル売りで反応。米長期金利の低下もドル売りにつながった。 日銀による大規模緩和を巡る追加修正観測も円買い・ドル売りを促している。日銀は17~18日の金融政策決定会合で、大規模な金融緩和政策を一部修正した効果を点検する見通しだ。 ユーロは同時刻現在、対ドルで1ユーロ=1.0860~0870ドル(前日午後5時は1.0752~0762ドル)、対円では同140円05~150銭(同142円46~56銭)と、2円41銭の円高・ユーロ安。