(作り話だと、思いますが、-----????)

 

 

 

結果は、やらなくて、良かったですが、

 

そんなことより、

 

同居する友人の凛花/ルームメイトさん、

 

が言うがごとし、

 

「どうして、1%位であっても、こういう話に乗るのでしょうか?』

 

 

”まだ、22歳の、こどもだからしょうがないじゃないいの?"って、- - - .

 

いや、22歳でも、こんな、ばかげた話に、乗ろうとするのが、おかしすぎます。

 

 

 

 

 

 

 

 

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「高級タワマンで連日パーティー」セレブ女子大生の“戦慄”の正体

Finasee

振り込め詐欺やマルチ商法など、投資の詐欺事件は後を絶ちません。「私もだまされてローンを組むところでした」と神妙な顔つきで話すのは木下舞さん(仮名)。今春からギャラリーに就職し好きな美術史の勉強のため米国留学を目指す木下さんですが、大学時代に実態や仕組みが不透明な「モノなしマルチ商法」の勧誘を受け、危うくそれに乗ってしまうところだったと言います。

「高級タワマンで連日パーティー」セレブ女子大生の“戦慄”の正体

「高級タワマンで連日パーティー」セレブ女子大生の“戦慄”の正体© Finasee

木下さんがだまされそうになったのは暗号資産詐欺。SNSでフォロワーになったセレブな女子大生から「投資に興味ない?」というDMが届き、「興味あります」と返信すると紹介されたのがそのマルチ商法でした。「暗号資産に投資すれば毎月3割、4割の配当が振り込まれる」というセールストークに心が動き、学生ローンでお金を借りることを考え始めた木下さんを思いとどまらせたのが、友人に紹介されたある専門家。「その人との出会いで、人生観が変わりました」という木下さんに、当時を振り返ってもらいました。

〈木下舞さんプロフィール〉

東京都在住

22歳

女性

会社員(ギャラリー勤務)

未婚1人暮らし

金融資産50万円

***

母子家庭の私は、奨学金で大学の史学科に通っていました。生活費を稼ぐために3つのバイトを掛け持ちしましたが、コロナ禍で2つのバイト先が休業して生活が困窮。ついには家賃も払えなくなって友人のマンションに転がり込み、大学の食料支援などを受けながら1日1食でどうにか暮らしていました。

SNSで出会った同世代のセレブ女子大生

当時は大学の授業もほとんどオンラインだったので、お金はなくても時間はたっぷりあり、部屋にこもってSNSや動画ばかり見ていました。SNSで目を引いたのが、私と同世代のアッパーな女子の投稿です。高層マンションのホテルのような部屋に住み、ハイブランドの服をファッションショーのように取っ替え引っ替えしていました。足元には超絶かわいい愛犬のビション・フリーゼ。そして連日、モデルのような男性や女性を招いて、自宅で高級店のお取り寄せやスイーツでのパーティーを楽しんでいるようでした。

ハンドルネームはマリン、プロフィールの職業は大学生。よほどのお金持ちのお嬢様なのだろうと思いました。憧れや現実逃避の気持ちからフォロワーになって時々コメントもしていたら、ある日、こんなDMが届きました。

「いつも見てくれてありがとう! マイマイ(私のハンドルネーム)ちゃんは投資に興味ない? 若い女の子でも稼いでる子がいっぱいいるよ」

学生ですし、それまで投資なんて考えたこともありませんでした。でも、「稼いでいる子がいっぱいいる」という言葉には心が動かされました。投資をすればこのビンボー生活から脱出できるかも、そんな思いが頭をかすめたのも確かです。

「投資、興味あります!」と返信したら、いい友達がいるからと言って都心のホテルで会うことになりました。当日紹介されたのは、パリっとしたスーツに身を包んだ30歳くらいのイケメン。SNSにも度々登場している人でした。

高配当でキラキラの生活…おいしい話に心が揺らぐ

「マイマイちゃんは、暗号資産って聞いたことがあるかな? ざっくり言うとネット上で取引できるお金のことで、いろいろ種類があるんだけど……。今日紹介するのは会員から紹介された人しか投資できない特別な暗号資産で、すごくお得なんだよね。今100万円くらい入れておけば、毎月3割とか、4割とか配当が振り込まれちゃうわけ」

時給900円のバイトで食いつないできた私には、世の中にそんなおいしい話があるなんて、にわかに信じられませんでした。それに、申し込みたくてもそもそも手元にお金がありません。しかし、マリンちゃんが隣で相づちを打ちながら、「そ、マリンも毎月100万円くらい稼がせてもらってる。ホント神だよね、暗号資産」と言うのを聞くと心が揺れました。男性は「お金がなければ学生ローンとかで借りちゃえばいいよ。そういう子もたくさんいるから」とその場で契約を迫ってきましたが、「ちょっと考えさせてください」と態度を保留しました。

その後、マリンちゃんからは毎日のように「暗号資産の件、どうかな?」というDMが届きました。SNSを見ると相変わらずゴージャスな暮らしぶりです。ローンについて調べてみたら、消費者金融の学生ローンなら、男性の言う100万円くらいは借りることができそうでした。

しかし、そんな私にストップをかけたのが同居する友人の凛花です。「絶対ダメだよ。そんなの、詐欺に決まってるじゃん!」と言って、自分で判断せず専門家の意見を聞いてみた方がいいと私をある人のところに引っ張っていったのです。それが、赤井さんとの出会いでした。

 

 

「高級タワマンで連日パーティー」セレブ女子大生の“戦慄”の正体(1/3) | Finasee(フィナシー)

 

スタッフは若手のFPや経済学部の学生が合計10人ほどで、事務局は赤井さんの事務所に置かれていました。当時の私は金融教育が何たるかも知らないド素人でしたが、事務局では、学生のスタッフが株式投資のシミュレーションで盛り上がっていて、楽しそうだなと思いました

 

 

 

 

今人気の若手俳優似の赤井さんは、チノパンにデニムシャツというカジュアルなスタイルで、一見、学生のように見えました。自己紹介の際にそう伝えたら、「どなたが事務局長さんですかってよく聞かれるんだよ。僕、威厳がないから」と照れくさそうに笑いました。しかし、私の話を聞いた途端、眉をひそめてこう言ったのです。

「それは典型的な『モノなしマルチ商法』の手口だと思う。その場で契約しなかったのは正解だったね」

赤井さんの言葉に、思わず体が震えました。まさか自分が詐欺に遭うとは考えたこともなかったからです。モノなしマルチ商法とは、健康食品や化粧品などを売りつけるのでなく、実体のない投資商品を餌にお金を集める詐欺で、近年、20代を中心に急速に広がっているのだそうです。

「きっぱり断った後、DMや電話はブロックした方がいい。それで何か言ってくるようだったら、僕に連絡して。僕が話をするから」と言われ、すぐに指示に従い、マリンちゃんのSNSのフォローも解除しました。幸い、以降の接触はありませんでした。

それを機にNPOの手伝いをするようになり、家計管理や資産運用について少しずつ知識を得ていきました。それまでの私は入ってくるお金を右から左へと流しているだけで、いつも「お金がない!」と騒いでいましたが、NPOで開発したアプリを使って家計管理をしてみたら、金融機関の手数料や交通費、お菓子代など、結構な無駄遣いをしていたことが分かりました。さらに、赤井さんに紹介された都内のシェアハウスに入居しバイトも復活した結果、大学を卒業するまでに30万円ほどの貯蓄を達成。おかげで就活や就職の際は母に頼らず、自分でスーツやバッグ、靴などをそろえることができました

 

 

 

 

 

 

米国留学の夢にも近づけるように

就職が決まった後、「好きな美術史の勉強がしたいので、将来は米国に留学したい」と打ち明けた私に赤井さんが勧めてくれたのが、つみたてNISA(少額投資非課税制度)と米ドルの積み立て購入でした。

「少額から始められて、購入タイミングも分散される積み立て投資が資産形成の王道だということは分かるよね。つみたてNISAは最大20年、運用益に課税されないお得な制度なんだ。積み立て商品も金融庁のお墨付きを得た手数料の安い投資信託ばかりだから、木下さんのようなビギナーでも使いやすいと思うよ。もう1つは外貨。最近、ドルが高くなり過ぎて留学の資金計画が狂ってしまったという話をよく聞くんだよね。中には留学を断念した人もいた。木下さんが留学する時に円高になっているとは限らないから、今からある程度の資産をドルで持っておいた方がいい。ドル円相場は政治や金融政策などの影響が強くてボラティリティが大きいから、ドルコスト平均法で平均取得価格を抑えることが大切だね」

投資詐欺の前だったら大きなクエスチョンマークがついたはずの「ボラティリティ(変動率)」や「ドルコスト平均法(資金を分割して均等額ずつ定期的に継続投資していく方法)」という金融用語も、今は当たり前のように理解できるようになりました。入社後の4月からつみたてNISAとドル積み立てをスタートし、給料から月々2万円ずつを拠出しています。初任給は手取りで20万円ほどですが、家計管理のコツを習得したので節約しなくても投資や貯蓄ができています。今の職場は芸術家肌の人が多く、こんな私でもしっかり者と思われているらしく、「少し前にはマルチ商法に引っかかりかけた」と話すと、「木下さんが? あり得ない!」と言われます

 

 

 

 

今になって振り返ると、やはり金融教育は大事だなと思います。凛花の助言や赤井さんとの出会いがなかったら、マルチ商法で学生時代に100万円単位の借金を背負わされていたかもしれません。そうなっていたら、今のように米国留学の夢を追いかけることもなかったでしょうし、家計も相変わらず自転車操業で常に「お金がない」と愚痴りながらつまらない毎日を送っていたに違いありません。

赤井さんとの出会いこそ、私にとって大きなターニングポイントでした。赤井さんには、これからも私のような学生に優しく救いの手を差しのべる存在であってほしいですし、私自身も金融の先生、そして人生の先輩としてずっと頼りにしています

 

 

 

 

 

 

 

 

※個人が特定されないよう事例を一部変更、再構成しています。

Finasee編集部

金融事情・現場に精通するスタッフ陣が、目に見えない「金融」を見える化し、わかりやすく伝える記事を発信します