20代女子の「ホテル暮らし」1年間の支出報告…賃貸の家賃と比較してどうなった?

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なるべくくまとめて洗濯(提供写真)(C)日刊ゲンダイ

 

 

 

 

 20代のイワタリサさんは昨年末に、航空会社の地上職からホテルのサブスクサービス「hotelpass」運営のグッドルームに転職。それを機に憧れのホテル暮らしをスタートさせた。 

 

 

 

【写真】“ホテル暮らし歴半年”20代女子はどう断捨離した? 家財道具はスーツケース2個分  

 

 

 

賃貸住宅に比べて収納の少ないホテルで生活する際、「モノをどうやって断捨離したのか」、

 

 

キッチンのないホテルで「食生活はどうしていたのか」について、

 

以前本紙に語ってくれたイワタさんが、

昨年12月から約1年間のホテル暮らしでの支出を報告してくれた。

 

 

  ◇  ◇  ◇ 

 

 

「基本、都内にある会社で勤務していますが、部分的にリモートワークを行うなど、比較的自由度の高い働き方をしています。

主に東京都心を中心に東側エリアのホテルに滞在しましたが、

一時はバケーションシーズンの繁忙期を避けるため、

比較的ホテルが空いている地方でも生活していました」  

 

 

10月に入国者数の上限が撤廃されるなど、

新型コロナの水際対策が大幅に緩和され、

インバウンド(訪日客)が復活。

 

また全国で旅行支援がスタートしているため、

イワタさんがホテル暮らしを始めた時より都市部を中心にホテルが混雑し始め、

月額料金が高くなっているという。

 

 

  この1年でイワタさんが実際に暮らしたのは次の通り。

 

ビジネスホテルから

 

デザイナーズホテル、

 

高級ホテル、

 

ホステルや

 

マンスリーマンションまで、

 

全13カ所。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

温泉やサウナ、夜鳴きそばサービスも堪能

滞在中ほぼ毎日?食べたドーミーイン名物の夜鳴きそば(提供写真)

 

 

 

「ボーナスが出た月は贅沢して高級ホテルで生活をしたり、

逆に節約したいときはマンスリーマンションをチョイスしたりと

メリハリをつけました。

 

ドーミーインは料金が月10万円を超えましたが、

私自身が好きな温泉やサウナの設備があったり、

夜鳴きそばやアイスクリームのサービスがあったりと、

非常に満足度が高かったですね」  

 

 

1カ所あたりの滞在期間は最短で1週間、

最長で2カ月半ほどで、

 

月額料金は9万7700円~17万2100円の範囲だったという。

 

 

 

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◆21年12月~22年1月(1カ月) HOTEL TABARD TOKYO(錦糸町) 

 

 

◆1月~2月(1カ月) NOHGA HOTEL AKIHABARA TOKYO(秋葉原) 

 

 

◆2月~3月(1カ月) ドーミーイン・global cabin浅草(浅草)

 

 

 ◆3月~4月(1カ月) Nui. HOSTEL & BAR LOUNGE(蔵前) 

 

 

◆5月(1週間) リッチモンドホテル東京目白(目白) 

 

 

◆5月(1週間) the b 新橋(新橋) 

 

 

◆5月(2週間) UNPLAN village 白馬(白馬) 

 

 

◆6月(3週間) ホテルインターゲート東京京橋(京橋) 

 

 

◆6月~7月(1カ月) Hamacho Hotel Tokyo(浜町) 

 

 

◆7月~8月(1カ月) コートヤード・マリオット銀座東武ホテル(銀座) 

 

 

◆8月~11月(2カ月半) TOMOSマンスリー恵比寿(恵比寿) 

 

 

◆11月(2週間) lyf Tenjin Fukuoka(博多) 

 

 

◆12月(1カ月) フレックステイイン白金(白金)  

 

 

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気になる年間の宿泊費(家賃)は330泊で135万3640円で、

 

1泊あたり4101円。

 

これには

 

水道電気ガスの光熱費のほか、

 

Wi-Fi代、

 

シャンプーやせっけん、

 

歯ブラシ、

 

ティッシュやトイレットペーパーなどの消耗品、

 

部屋の清掃代が含まれている。 

 

 

「以前は月7万円の部屋で暮らしていたので、

 

家賃だけを見ると、

 

月に11万円は、

 

オーバーしているので割高に思えます。

 

ただ賃貸のときは年間84万円の家賃のほかに

 

光熱費などの諸経費が月に1万~1万2000円ほどで、

 

最大で年に14万4000円かかっていました。

 

さらに敷金礼金のほか、2年ごとに更新料を支払っていたことを考えると、

 

費用的な負担が増えたという実感はあまりありません。

 

ほとんどのホテルは収納スペースが狭いので、

 

むしろ無駄な買い物をしなくなったのが

 

私の中では非常に大きかったと思います

 

 

 

断捨離で身軽になって生活習慣が一変

ワークスペースが充実しているホテルが意外と多い(提供写真)

 

 

 

 

 現在、洋服などすべての荷物をスーツケース2個+αに集約しているイワタさんにとって、身軽になれたことがなによりも大きいという。 「賃貸のときの冷蔵庫、洗濯機、テレビ、ベッドをはじめ、趣味の登山やゴルフ用品、タンスの肥やしになっていたバッグや洋服、アクセサリーなどを思い切って断捨離したことで、生活習慣が大きく変わりました。もともと買い物が好きで毎月何かしら買っているような生活でしたが、無駄な出費が減ったことで、モノではないことにお金が使えるようになったのがとても大きいです」  断捨離の際、フリマアプリ「メルカリ」で、これまで30万円ほど収益を得ているという。さらに、毎月のホテル代をクレジットカードで決済しているため、航空券に変えられるマイルが1年間で1万マイル貯まっているとのこと。  およそ30着ほどの洋服を着回し、ホテル内のランドリーで1回400円する洗濯は月3回程度でおさえている。 

 

「定期的に暮らすエリアを変えることで、賃貸では味わえなかった刺激が得られていて、次はどこにしようかと考えるのも楽しみになっています。

 

 

来年もこの生活を続けるつもりです」  

 

 

コロナ禍で一般にも広がり始めたホテル暮らし。ホテルのサブスク利用者は、イワタさんのような20代だけでなく、30代、40代も全体の2~3割程度いるという

 

 

 

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