トップは語る りそなホールディングス社長・南昌宏さん 事業承継ビジネス、対応力高め成長分野に

産経新聞

インタビューに応じるりそなホールディングスの南昌宏社長=11月21日、東京都江東区

 

 

 

--来年度からの新中期経営計画のテーマは 「多様化する資金ニーズに対してコンサルティングを軸にビジネスを展開する流れが定着してきた。

 

これを加速させ、次世代の個人・中小企業向け金融ビジネスを作っていく。

 

 

地域の雇用を守り、中小企業の技術力を次世代につなげていくことは当行の責務だ。リアルとデジタルを融合し、貯蓄から資産形成へのムーブメントを興したい」

 

 --事業承継ビジネスの収益のイメージは 「手数料収益として今年度は240億~250億円程度を想定している。次に目指すのはまず300億円だ。

 

付随して出てくるさまざまなニーズに対し、不動産、M&A(企業の合併・買収)、貸し出し、信託などトータルで動く。

 

成長分野にしていきたい」 --このビジネスへの対応力をどう高めていくか 「人材の質的強化のほか、グループ内の地域金融機関の情報も活用し、収益機会を作る。

 

スマートフォンのアプリを活用した資産形成支援の新サービスの提供を検討している。

 

金融教育にも力を入れ、長期・積み立て・リスク分散への理解を深めながら、資産形成に取り組む顧客を増やしていきたい」 

 

--来年6月に公的資金注入から20年を迎える 

「十分な自己資本が積み上がってきて、これを成長戦略に活用できる段階になった。既存事業の強化のほか、他社との提携や買収に資本を活用しながら銀行業務以外の分野でも新しいサービスを打ち立て、収益源にしていく」 

 

 

(米沢文、写真も) 

 

 

 

◆みなみ・まさひろ 関西学院大商卒。平成元年埼玉銀行(現りそなホールディングス)入行。りそなホールディングス取締役などを経て令和2年4月から現職。和歌山県出身

 

 

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