大谷翔平、投手でもレジェンド級…
「歴史的快挙」15勝&
防御率2・50以下&
奪三振率11・9台
29日のアスレチックス戦で、メッセージを掲げて大谷を応援するファン(AP)
米大リーグ、エンゼルスの大谷翔平は29日(日本時間30日)に本拠地で行われたアスレチックス戦で8回無失点の好投を披露。
今季15勝目を挙げた。
防御率は2・35に改善。
今季10度目の2桁奪三振もマークし、奪三振率は11・9台を維持した。
このとびきりの好成績に、球団広報はまたも、歴史的な快挙だと指摘した。
(デジタル編集部)
アスレチックス戦の7回、この試合9個目の三振をスライダーで奪いガッツポーズを見せる大谷(AP)
大谷はこの試合、初回先頭打者に四球を許した後は、八回二死まで一人の走者も出さなかった。そこから連打を浴びて日本人3人目の無安打無得点試合(ノーヒットノーラン)こそ逃したが、大リーグ公式サイトは「おそらくメジャーで一番の投球」と表現するほどの快投だった。
これで自身初の15勝に到達した大谷。
規定投球回数の162イニングに達したうえで防御率2・50以下なら、日本選手では初めての快挙だ。
さらに、奪三振率は11・91と11・9台を維持。
次回の登板で例えば6回10奪三振なら、
史上30人しかいない「12・00」を達成する
。
三振をバッタバッタと奪った上に、防御率もきわめてハイレベルで、エース級の証しの15勝を挙げるのは、超難関だ。
球団広報によると、
この3部門でこれほどの好成績を残したのは、
大リーグ史上、
1997年のランディ・ジョンソン(マリナーズ)
と
99年のペドロ・マルティネス(レッドソックス)のみだという。
マルティネスは、通算219勝、防御率2・93。
イチローが「最高の投手。投手としての能力を全部持っている」と最大限の評価をした右腕だ。
また、
ジョンソンは、ビッグ・ユニットとの異名をとり、
通算303勝、
史上2位4875奪三振の左腕だ。
大谷の今季の成績は、そんなレジェンド級だと指摘した。
球団広報によると、
大谷は最近6度の登板で5勝負けなし、
防御率0・90。
40イニングで46三振を奪った。
そしてその間、
打者としては打率3割2分7厘、
7本塁打、
二塁打10本、
19打点。
本塁打はこれで16試合も出ていないが、この1か月で見ると、打撃成績もすこぶるいい
大谷自身も手ごたえを得ている。「明らかに今年の方が全体的な数字がいいし、去年よりも自信を持ってプレーしている。去年、MVPを取りましたが、それよりもいいシーズンを送れているというのは、自信にしていい」。
残り6試合、大谷から目が離せない
大谷翔平、投手でもレジェンド級…「歴史的快挙」15勝&防御率2・50以下&奪三振率11・9台(読売新聞オンライン) - Yahoo!ニュース