日本の天皇も“乗り合いバス”で英女王の国葬へ バス送迎を免れた世界のVIPは誰だ?
エリザベス女王の国葬に参列するため、羽田から専用機でロンドンへ向かった天皇皇后両陛下 Photo: REUTERS/Issei Kato
エリザベス女王の国葬に参列する世界の要人に対し、英政府はシャトルバスの利用を勧告しているが、例外的に専用車での移動を認められた「選ばれしVIP」が数人いるという。世界の首脳や王族が一堂に会す、史上まれにみる国葬とバスの中で何が起きそうなのか、米紙が準備の舞台裏を取材した。
「特別待遇」をリクエストするVIPたち
東京の皇居で贅沢に暮らしている日本の天皇だが、9月19日の英エリザベス女王の国葬には混雑したシャトルバスで向かうことになる。 天皇陛下と雅子皇后はこの乗り合いバスでの移動に好意的だが、他の世界の要人たちはそうでもない。とりわけ米国のジョー・バイデン大統領を含む「選ばれし数人」は、防弾などの装甲仕様が施された自分たちの専用車両で到着する予定だ。 「皆さん、自分たちの専用車で来たいとおっしゃるのですが……」と疲れ切った表情で語るのは、女王の国葬の準備に忙しい英政府の官僚だ。 専用車の使用を例外的に認められたのは、バイデン米大統領とイスラエルのアイザック・ヘルツォーク大統領と、ほかに数人だけだ。 トルコのレジェプ・タイップ・エルドアン大統領は、専用車の使用を断られたため出席を断念し、代わりに外相を送ることにした。 前出の英政府関係者は「安全保障上の懸念に基づいての判断です。それぞれの国との特別な距離感あるいは政治とは何の関係もありません」と語っている。
Kevin Sullivan and Mary Jordan
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