「旧統一教会に政活費」 共産北海道議団が指摘 自民現・元職4人
共産党北海道議団は13日、旧統一教会との関わりを認める道議会議員の政務活動費収支報告書を調査し、旧統一教会や関連団体の会合などへの支出を確認したと公表した。自民会派の現職と元職の4人で計44万6537円が使われていた。記者会見を開いた道議の真下紀子団長は「政務活動費は道民の税金であり、旧統一教会や関連団体への支出は容認できない。修正申告し、返還すべき」と指摘した。 自民党の調査などを基に旧統一教会との関わりを認める現職や元職の道議を対象に調査を実施。2017~21年の政務活動費支出状況について、全国霊感商法対策弁護士連絡会などが指摘する関連団体の会合やイベント、発行物などへの支出状況を調べた。政策への関与が強いとされる家庭教育支援に関する項目も対象とした。 調査の結果、すでに旧統一教会との関わりを認めている自民党・道民会議に所属する現職3人、元職1人の支出が確認された。 自民党の檜垣尚子道議は、統一原理を普及するために活動する旧統一教会本体に近い世界平和連合のイベント「希望前進大会」に出席。一方、8月5日に21年度分の政務活動費について修正申告を行ったという。東国幹衆院議員は旧統一教会の関連団体が関わる「日韓トンネル推進北海道民会議による視察」で10万円を超える政務活動費を「ハッピーワールド」に支払った。 真下団長は「道議会と旧統一教会の関連が問われる事態なので、各議員がきちんと説明すべきだ」と語る。非公開の場で議員団の抗議文を受け取った小畑保則道議会議長は「この支出はふさわしくない。道議会の幹事長会議などで議論する。道議会としても旧統一教会と関連団体との関わりを絶つ必要がある」と回答したという。
【山田豊】 ========== ◇
■道議の旧統一教会の関連団体への政務活動費支出状況(共産党道議団の資料から)
道見泰憲(自民・札幌市北区) 2017~21年度 8件、4万7650円
檜垣尚子(自民・札幌市中央区) 19~21年度 10件、7万72円 ※修正分含む
大越農子(自民・札幌市豊平区) 18~19年度 3件、4万5590円
東国幹(自民・旭川市、元職・現衆院議員) 17~20年度 9件、28万3225円
「旧統一教会に政活費」 共産北海道議団が指摘 自民現・元職4人(毎日新聞) - Yahoo!ニュース