終戦後、現地では女性に対する性的暴行被害が横行していた。 

 

当時、現地人やソ連軍にとらえられた日本人女性は、「マータイ婦人」と呼ばれていたという。 「マータイ」とは現地で「麻袋」のこと。そう呼ばれた理由について、桧垣さんはこう語った。 桧垣静男さん: ソ連や現地人に女の人が連れていかれて、性的遊び道具にされて、そして女の人は丸裸にして倉庫にほりこんでおく。とらえられた日本人女性は、倉庫にあった麻袋に頭と手が出るような穴をあけて、袋をかぶって逃げて助けを求めた。これをマータイ婦人といった そんな被害を受けた女性たちは、日本に引き揚げたあとも苦しみが待っていた。 多くの日本人が引き揚げてきた山口・仙崎。ここに「特殊婦人」と記された記録がある。 「特殊婦人」とは、満州で現地人やソ連軍に暴行をされて、病気になったり望まない子どもを妊娠して引き揚げてきた女性たちのことだという。 桧垣静男さん: (引き揚げ後)自分の家や親せきの家にお世話になるが、(妊娠した)大きなおなかをしては帰れない。それで自殺者がでたりして、それを見かねて仙崎のお医者さんがおろして、小さな命がだいぶ失われた

 

 

 

「戦争をなくすには国境なくさんといかん」

ロシアのウクライナ侵攻等、いまなお世界各地で繰り返される侵略行為。 そこには必ず被害にあう市民がいると、桧垣さんは強調する。 桧垣静男さん: 一番かわいそうなのは女性や子供やろ。ウクライナでも。

 

戦争なくすんやったら、国境をなくさんといかん なぜ、侵略は繰り返されるのか…。

 

戦争を体験した桧垣さんは最後にこう語った。 桧垣静男さん: 誰でも殺し合いなんかしたくない。でもさせたい人がおる。戦争くらい儲かることはないから。あれだけ物資を消費したら、儲かる人は戦争させたくて仕方ない。

 

グローバル社会、同じ生活者としてなれば、うまいこと行くと思うよ。

 

でも戦争になったら(攻める側、攻められる側)両方ともつらい。

 

戦争は絶対いかん。

 

戦争は絶対するもんじゃない。

 

戦争したい人はおるよ、でも絶対にいかん 

 

(テレビ愛媛)

テレビ愛媛

「女性の大きな悲鳴が…」満州で終戦を迎えて見た“悲惨” 96歳男性が語る戦争の現実【愛媛発】(FNNプライムオンライン) - Yahoo!ニュース