淀川河川敷を横断する橋脚の列、新名神高速道路の枚方市側

田口 由大
 

ライター

新名神高速道路の全線開通に向けて、八幡京田辺ジャンクション(JCT)・インターチェンジ(IC)~高槻JCT・ICの大阪東エリアの工事が進んでいる。枚方トンネルの工事に遅れが生じることから開通時期が4年遅れの2027年度に延期されたが、地上部分の工事は淀川を挟んで枚方市側と高槻市側で進んでいる。2022年5月時点の様子を、2回に分けてリポートする。第1回は、枚方市側をご覧いただく。

淀川河川敷で進む橋脚建設

枚方市側の淀川河川敷には橋脚が立ち並ぶ。淀川の中では1基の橋脚の建設が始まっている(写真:生田 将人)

枚方市側の淀川河川敷には橋脚が立ち並ぶ。淀川の中では1基の橋脚の建設が始まっている(写真:生田 将人)

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最も淀川に近い橋脚では柱頭工事のためのブラケットの架設が行われていた(写真:生田 将人)

最も淀川に近い橋脚では柱頭工事のためのブラケットの架設が行われていた(写真:生田 将人)

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高槻市側から見た枚方市側の淀川河川敷の様子。淀川の中には橋脚建設のため矢板が打ち込まれ、基礎工事が進められている(写真:生田 将人)

高槻市側から見た枚方市側の淀川河川敷の様子。淀川の中には橋脚建設のため矢板が打ち込まれ、基礎工事が進められている(写真:生田 将人

 

 

 

ゴルフコースを分断する橋脚

枚方市側の淀川河川敷には、ゴルフコースを分断する形で橋脚が立ち並んでいる(写真:生田 将人)

枚方市側の淀川河川敷には、ゴルフコースを分断する形で橋脚が立ち並んでいる(写真:生田 将人)

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橋脚の方向にティーショットを打とうとしているゴルフコースの利用者(写真:生田 将人)

橋脚の方向にティーショットを打とうとしているゴルフコースの利用者(写真:生田 将人)

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淀川の東側の土手から、河川敷に並ぶ橋脚を見る(写真:生田 将人)

淀川の東側の土手から、河川敷に並ぶ橋脚を見る(写真:生田 将人

 

 

 

 

京阪本線をまたぐ橋桁を設置へ

京阪本線や府道13号京都守口線(旧国道1号線)と交差する箇所を北西から見る。新名神高速道路の橋桁を施工するための手延べ桁が設置されていた(写真:生田 将人)

京阪本線や府道13号京都守口線(旧国道1号線)と交差する箇所を北西から見る。新名神高速道路の橋桁を施工するための手延べ桁が設置されていた(写真:生田 将人)

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京阪本線や府道13号京都守口線(旧国道1号線)と交差する箇所を南西から見る。次々と電車が通過する(写真:生田 将人)

京阪本線や府道13号京都守口線(旧国道1号線)と交差する箇所を南西から見る。次々と電車が通過する(写真:生田 将人)

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新名神高速道路の橋桁を施工するための手延べ桁を東南側から見た様子。橋上で作製している橋桁の部材をクレーンでつり上げている(写真:生田 将人)

新名神高速道路の橋桁を施工するための手延べ桁を東南側から見た様子。橋上で作製している橋桁の部材をクレーンでつり上げている(写真:生田 将人

 

 

 

 

 

枚方トンネルの出入り口付近

新名神高速道路は八幡京田辺JCT・IC西の枚方市と八幡市の境界辺りから地下(枚方トンネル)に入り、淀川の約1km手前の枚方市船橋本町付近で地上に顔を出す(写真:生田 将人)

新名神高速道路は八幡京田辺JCT・IC西の枚方市と八幡市の境界辺りから地下(枚方トンネル)に入り、淀川の約1km手前の枚方市船橋本町付近で地上に顔を出す(写真:生田 将人)

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枚方トンネルの出入り口付近の工事の様子。ここには換気所と公園が整備される予定だ(写真:生田 将人)

枚方トンネルの出入り口付近の工事の様子。ここには換気所と公園が整備される予定だ(写真:生田 将人)

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東南方面からトンネルの出入り口付近、河川敷に並ぶ橋脚、さらには高槻市側の工事の様子を見る(写真:生田 将人)

東南方面からトンネルの出入り口付近、河川敷に並ぶ橋脚、さらには高槻市側の工事の様子を見る(写真:生田 将人

 

 

 

 

 

 

大阪東エリアは10.7kmの区間

■事業概要
○新名神高速道路 大阪東エリア(八幡京田辺JCT・IC~高槻JCT・IC)
 新名神高速道路は、名神高速道路の混雑緩和などを目的に三重県四日市市と神戸市を結ぶ高速道路として計画された。しかし、並行して工事が行われている大津JCT~城陽JCT・IC間とともに京滋バイパスや第二京阪道路と重複することから2006年に着工が凍結され、12年に凍結が解除され事業化した。八幡京田辺JCT・IC~高槻JCT・ICと大津JCT~城陽JCT・ICの2区間を除く路線は、予算削減のため当初計画の6車線ではなく暫定4車線で19年3月までに開通した。その後、6車線化の工事を進めており、22年7月22日から亀山西JCT~甲賀土山ICの一部区間で6車線による運用が始まる。
 大阪東エリアは、八幡京田辺JCT・ICから高槻JCT・ICまでの10.7kmのエリアだ。このエリアも暫定4車線での開通予定だったが、19年に亀山西JCT~大津JCT間の6車線化の事業許可が下りたこともあって、大津JCT~城陽JCT・IC間とともに6車線で建設されることになった。当初予定では23年度中の開通が予定されていたが、用地買収や地盤の硬さなどから枚方トンネルの工事が遅れることになり27年度中に開通と後ろ倒しになった。また大津JCT~城陽JCT・IC間も工事の工程に遅れが生じ、開通が従来の23年度から24年度に見直されている。
 大阪東エリアの予算は約6305億円。施工は、極東興和、奥村組・西松建設・フジタJV、大林組、清水建設・竹中土木・東亜建設工業JV、鹿島、JFEエンジニアリング・宮地エンジニアリングJV、三井住友建設・竹中土木・極東興和JV、銭高組、五洋建設・あおみ建設JV、瀧上工業、IHIインフラシステム・川田工業・日本ファブテックJV、大成建設・井上工業JV、大成建設・極東興和・村本JV、清水建設。

新名神高速道路、八幡京田辺JCT・IC~高槻JCT・ICのマップ

新名神高速道路、八幡京田辺JCT・IC~高槻JCT・ICのマップ

 

 

淀川河川敷を横断する橋脚の列、新名神高速道路の枚方市側(5ページ目) | 日経クロステック(xTECH) (nikkei.com)