ウクライナ大統領、イスラエルの対ロ制裁拒否を非難

AFP=時事

ウクライナの首都キーウで演説するウォロディミル・ゼレンスキー大統領(2022年6月21日撮影)。【翻訳編集】 AFPBB News

 

 

 

 

【AFP=時事】

 

ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー(Volodymyr Zelensky)大統領は23日、イスラエルのヘブライ大学(Hebrew University of Jerusalem)でオンライン形式の演説を行い、イスラエルがロシアへの制裁を拒否していることを非難した。

 

 

 

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イスラエルは新たな政治危機の渦中にあり、ナフタリ・ベネットNaftali Bennett)首相は数日以内にヤイル・ラピド(Yair Lapid)外相に首相職を移譲する見通しとなっている。  

 

 

ベネット氏はロシアのウクライナ侵攻への非難を控え、両国との緊密な関係を強調。同氏率いる連立政権はロシアに制裁を課してこなかった。  一方、ラピド氏は侵攻開始の数日後、ロシアの行動を「国際秩序に反する」と非難した。  2人の対照的なスタンスは、イスラエルの中立性を守るために調整されたものとみられている。  ユダヤ系で、イスラエルに親族がいるため、同国を何度も訪れているゼレンスキー氏はヘブライ大学での演説で、イスラエルのロシアに対する弱腰な姿勢は理解し難いと述べた。  続けて「どうして侵略の犠牲者を助けずにいられるのか」「イスラエルがどんな支援をしてきたのか、他に何ができるのかといつも質問されているが、何と答えればいいのか分からない」として、イスラエルがウクライナへの軍事支援を行っていないことを嘆いた。  ゼレンスキー氏は「イスラエル国民の、ウクライナ国民に対する誠実で心のこもった支援には感謝している」とする一方、「イスラエル政府にも支援してほしい」と続けた。イスラエルはウクライナに人道・医療支援を提供する一方、軍事支援は行っていない。  イスラエルはこれまで、シリアでのロシアとの協力関係を維持するため、ウクライナ侵攻に関しては慎重な立場を取ってきた。イスラエルはシリアで定期的に空爆を実施しているが、シリアに軍を駐留させるロシアはこれを黙認している。【翻訳編集】 AFPBB News

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