路面の亀裂を16時間で速攻復旧、東日本高速が東北道で

橋本 剛志

 

日経クロステック/日経コンストラクション

 

路面の亀裂を16時間で速攻復旧、東日本高速が東北道で | 日経クロステック(xTECH) (nikkei.com)

 

東日本高速道路会社は2022年3月18日、福島県沖で3月16日に発生した地震に伴う道路の通行止めを全て解除したと発表した。東北自動車道では長さ50mにわたる亀裂を舗装材料で埋めて復旧し、地震発生から約16時間で通行を再開。18日正午に、常磐自動車道の南相馬インターチェンジ(IC)―新地IC間の通行止めを解除し、全ての応急復旧を終えた。

東北自動車道の国見IC—白石IC間の下り線では、路面に長さ50mにわたる亀裂が生じた(写真:東日本高速道路会社)

東北自動車道の国見IC—白石IC間の下り線では、路面に長さ50mにわたる亀裂が生じた(写真:東日本高速道路会社)

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応急復旧が完了した東北自動車道の国見IC—白石IC間の下り線(写真:東日本高速道路会社)

応急復旧が完了した東北自動車道の国見IC—白石IC間の下り線(写真:東日本高速道路会社)

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 3月16日午後11時36分ごろに発生した最大震度6強の地震を受け、東日本高速は揺れが大きかった区間を通行止めにした。対象は東北道と常磐道、仙台東部道路、三陸自動車道、仙台北部道路、東北中央自動車道、秋田自動車道、仙台南部道路、山形自動車道、磐越自動車道の10路線。

 現場を点検したところ、東北道の国見IC―白石IC間のうち宮城県白石市を通る区間で下り線の路面に長さ約50m、幅約30~50cmの亀裂が見つかった。高さ10cmほどの段差も生じていた

 

 

常磐道では広範囲で損傷発生

 

 同社は3月17日午前0時ごろに本社と東北支社で土木関係の部署などの社員を集め、対策を検討。東北道では17日朝に亀裂を埋める作業に着手した。同日午後3時半に応急復旧を終えて通行止めを解除した。

幅約30~50cmの亀裂が生じた(写真:東日本高速道路会社)

幅約30~50cmの亀裂が生じた(写真:東日本高速道路会社)

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 常磐道では広い範囲で路面の亀裂や盛り土の損壊などが発生。18日の午前4時50分に新地IC―山元ICの上下線で通行止めを解除するなど、段階的に応急復旧を進めた。同社は今後、応急復旧した路線で本格的な調査と補修を実施する予定だ。

常磐自動車道の新地IC―山元IC間では路面に複数の亀裂が生じた(写真:東日本高速道路会社)

常磐自動車道の新地IC―山元IC間では路面に複数の亀裂が生じた(写真:東日本高速道路会社)

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応急復旧が完了した常磐自動車道の新地IC―山元IC間(写真:東日本高速道路会社)

応急復旧が完了した常磐自動車道の新地IC―山元IC間(写真:東日本高速道路会社