まさに、その通りで、
世界で、大きく話題にもならないし、
主要メディアで、取り上げないわけです。
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衝撃の内部告発 金融最大手「クレディ・スイス」に 11兆円以上の“隠れ資産”を持っていたのは誰か
疑惑が続々と報じられるクレディ・スイスで大規模な内部告発が起きたPhoto: REUTERS / Arnd WIegmann
世界最大規模の金融コングロマリット企業として知られるクレディ・スイスで大規模な内部告発が起きた。1万8000以上もの口座データが流出し、マネーロンダリングや麻薬密売、人身売買などの犯罪に使用されていたことがわかったのだ。
【画像】総額にして約11兆円。明らかになった“秘密の口座”の所有者たち
発覚までの経緯は?
匿名の内部告発者が「南ドイツ新聞」にリークをしたことから発覚。英「ガーディアン」紙によれば、
この告発者は
「スイスの銀行機密法は不道徳であり、『顧客のプライバシーを守る』という口実は、
脱税者に加担したスイスの銀行の恥ずべき失態を隠す“イチジクの葉”にすぎない」
と述べている。
そもそもクレディ・スイスとは?
スイス最大の金融機関のひとつで、運用資産は200兆円を超える。
近年、クレディ・スイスでは混乱が相次ぎ、2021年4月に就任したばかりのアントニオ・オルタ・オソリオCEOが新型コロナウイルスの感染対策規則で2回の違反をくり返し、9ヵ月で退任するという騒動があった。
また、2021年第4四半期の決算では赤字転落したことが報じられた。
クレディ・スイスに口座を持っていたのは誰?
ヨルダン国王のアブドゥッラー2世、
エジプトのホスニー・ムバラク元大統領の2人の息子、
汚職に関与したベネズエラの政府要人などの口座が特定された。
そのほか、フィリピンの人身売買業者、
贈収賄で投獄された香港の証券取引所のリーダー、
レバノンのポップスターの恋人殺害を命じた資産家
も口座を持っていたことが明らかになった。
すでに捜査が始まっているが、
バチカン市国がロンドンの高級物件(約457億円)を購入するために使われたとされる口座も含まれている。
今回のリークでは、クレディ・スイスの顧客3万人につながるデータが明かされており、その金額は11兆円に上るという。
米「ニューヨーク・タイムズ」紙は、
今回のリークが
2016年の「パナマ文書」、
2017年の「パラダイス文書」、
昨年の「パンドラ文書」
に続く大規模な内部告発だと伝えている。
前出のガーディアンによれば、告発者は「今回漏洩させたすべての口座が犯罪に関係しているわけではない」と述べている。
しかし、かなりの数が「保有者の資産を隠したり、脱税を目的に開設されたものと思われる」とも語っている。
クレディ・スイス側の言い分は?
クレディ・スイスは声明で、疑惑の大部分は
「法律や金融機関の慣行が現在と大きく異なる時代にさかのぼる」と述べ、
今回の告発が「湾曲された情報選別によるもの」と主張している。
今回明るみに出たのは、1940年代から2010年代までに開設された口座だ。
だが、その3分の2以上は2000年以降に開設され、まだ凍結されていない口座も存在する。
徹底した秘密主義で知られるスイスの銀行だが、
今回のスキャンダルで“汚れた金”がさらに明るみに出ることになるのだろうか。
COURRiER Japon
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