私の時代は、

 

赤坂・TBS地下の、”Top’s”や、

 

銀座レンガ屋さんの、チョコレート・ケーキ

 

が、有名でした。

 

 

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伝統の味を守り続け…職人の情熱を感じる、ロングセラーチョコケーキ3選

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伝統の味を守り続け…職人の情熱を感じる、ロングセラーチョコケーキ3選

 

 

チョコレートがまだまだ希少だった時代、ココアを使って、チョコに負けないケーキを作ろう…。黎明期の職人の情熱から生み出されたロングセラーには、いまのものでは味わえない、独特の食感や軽やかさ、そしてほっとする優しさがありました。日本の家庭で愛されてきた、ロングセラーケーキをご紹介します。 喜久家洋菓子舗 横浜・元町通りで時を刻んできたケーキ。 日本郵船ヨーロッパ航路のベイカーだった創業者が、横浜・元町に洋菓子店を開いたのは、1924年こと。当時、元町といえば、山手の外国人居留地と山下町の外国人商館を行き来する西洋人で賑わっていたところ。店に訪れたのも、そうした欧州各国の婦人たちが主だったという。サバリン、ハニーケーキ、アーモンドトルト……、いまも店頭に並ぶオリジナルのケーキは、創業者が欧州各地から持ち帰ったレシピを元に、婦人たちのリクエストや意見を取り入れながらひとつ、ふたつと考案していったものだそうで、ラムボールはその代表作。 1か月ほどラム酒に漬け込んだレーズンやナッツ類をスポンジ生地に混ぜ、そこにチョコレートをかけて寝かせて作る。当初は大きなバットで焼いて、四角くカットしていたそうだが、昭和に入って、いまのボール型になったという。レーズンに染みたラム酒が、時とともにじわじわと生地にも染み込み、しっとりと香りも広がってくる。できたてから3日目、1週間目まで、めくるめく変化していく味わいが醍醐味だ。 写真:2階にあったかつての喫茶室。 ラム酒風味スポンジのチョコレートがけ。 ラム酒が効いた生地をチョコで包んだケーキは、常温で1週間日持ちするのも、うれしいところ。4個入り¥1,221。そのほか、希望の個数を箱詰めしてくれる。元町本店/神奈川県横浜市中区元町2‐86 TEL:045-641-0545 10:00~19:15 (月曜10:30~18:20) 不定休 JOINUS YOKOHAMA店でも販売。電話で取り寄せ可。 写真:ラムボール 1個¥270 珠屋洋菓子店 逗子銀座通りで、70年以上続く看板娘。 神奈川・葉山でガーデンテラスつきの喫茶店などを営んでいた創業者が、逗子銀座通りに店を構えたのは、戦後間もない1946年。日本郵船ヨーロッパ航路で長く働いていた料理人を迎え入れ、その後、レストラン兼洋菓子店を始めたという。いまも絶大な人気を誇るザバロールは、そんな創業間もない、生クリームではなく、バタークリームが主役だった時代に誕生した。変わった名前の由来は、“日本人好みにアレンジしたザッハトルテだから”“単にザッハがなまったもの”などと伝え聞くものの、はっきりしたことはわからないのだとか。 特製のバタークリームを塗ったココアのスポンジ生地を巻いたもので、そのクリームは、バターを主役に、代々続く材料と製法で作り続けているという。“の”の字ではなく、両端をくるんと巻いて、チョコレートでつやつやにコーティングした独特の愛らしい姿もまた、当時のまま。フォークを入れれば、バタークリームたっぷりなのに軽やかで、瞬く間にお皿はからっぽ。いまも衰え知らずの人気というのも納得のおいしさだ。 写真:2007年に改装して現在の店舗に。 バタークリームとココア生地のロール。 バタークリームのおいしさを堪能したいなら、常温がおすすめ。真夏以外は常温保存がきく。黄色と緑の包装紙も、テープを使わない包装も昔のまま。ホールSサイズ¥1,400~。神奈川県逗子市逗子1‐5‐8 TEL:046-871-2242 10:00~18:00 月曜休 ホールRサイズ (¥2,700) は冷凍がオンラインショップより取り寄せ可。 写真:ザバロール 1カット¥430 カワムラ洋菓子店 和菓子出身の職人が構えた、洋菓子店の創業の味。 和菓子職人から日本郵船のベイカーシェフに転じた初代が、1957年、東京・渋谷に店を構えたのが始まりだ。伝統の味ショコラは、当時主流だったバタークリームに代わり、生クリームが出回り始めたころに、初代の手によって誕生。移転しても、ショートケーキとともに2トップを張り続ける看板ケーキだ。 その生クリームとチョコレートのカスタードクリーム、2種をはさんだココアのスポンジ生地は、ややキメが粗めで、ほかにない独特の食感。泡立てた全卵を、小麦粉、ココアなどとさっくり合わせるだけという、いたってシンプルな作り方だが、それゆえタイミングと混ぜ方が難しいのだという。また、チョコレートのコーティングでも、刻んだチョコレートを振りかけるのでもない。細かくしたココア風味のスポンジ生地を周りにまぶしているのも特徴で、これはまた別のスポンジ生地を焼いて粉末状にするのだそうだ。チョコレートがまだ手に入りにくい時代だったからだろうか。こんなところにも、黎明期の職人たちの創意工夫が感じられて味わい深い。 写真:1971年の経堂店の様子。 独特の弾力を持つココアのスポンジケーキ。 2種のココアスポンジと2種のクリームで作る、シンプルながら手間暇かけたケーキ。ホール5号サイズ¥3,800~。本店/東京都世田谷区梅ヶ丘1‐34‐1 TEL:03-3427-0888 Instagram (@kawamuragat) で要確認 無休 経堂店でも販売。引っ越してもやっぱりこれが食べたい、という常連客の声に応えて、ホールのみ冷凍で取り寄せ可。

注文は電話で。 

写真:伝統の味ショコラ 1カット¥460 ※

 

『anan』2022年1月19日号より。

 

写真・馬場晶子 

 

スタイリスト・大谷優依 

 

文・齋藤優子 

 

協力・AWABEES UTUWA

 

 (by anan編集部

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