豪の原潜導入計画、ロシアがIAEAで放棄迫る

 

読売新聞オンライン

豪海軍が導入予定とされる米海軍のバージニア級攻撃型原子力潜水艦(米海軍提供)

 

 

 【モスクワ=工藤武人】

 

ロシアのミハイル・ウリヤノフ在ウィーン国際機関代表部常駐代表は26日、国際原子力機関(IAEA)理事会で演説し、オーストラリアが米英との安全保障枠組み「オーカス」を通じ、原子力潜水艦を導入する計画を「放棄」するよう要請した。

 

 

 露外務省が27日に演説内容を発表した。ウリヤノフ氏は、原潜導入計画が核不拡散の観点から問題をはらんでいると主張し、「オーカス参加国が計画を放棄する結論に至ることを期待している」と述べた。原潜導入計画の情報開示に関しても、「透明性が欠如している」と批判した。

 

 ロシアはオーカスを、米国主導のロシア封じ込め策の一環とみて警戒している。ウリヤノフ氏はオーカス自体が「アジア太平洋地域の緊張を増幅し、安全保障上にリスクとなる」と指摘し、「深刻な懸念」を表明した

 

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