ワイドスクランブル」で不適切演出
視聴者からと偽り架空の質問
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テレビ朝日は21日、情報番組「大下容子ワイド!スクランブル」(月~金曜午前10時25分)の視聴者からの質問に答えるコーナーについて、不適切な演出があったと発表した。番組側が用意していたにもかかわらず、視聴者からと偽って放送していた。同社は質問コーナーは休止し、関係者を処分する。 同局によると、問題のあったコーナーは、月~木曜の番組終了間際に約2分間放送。架空の質問は、今年3月以降に放送された535問のうち約2割の117問に上った。所在地や年代、性別などについて、架空の属性を作り上げていた。 この質問を作ったのは番組のチーフディレクターで、テレビ朝日の子会社「テレビ朝日映像」の男性社員。「最初はためらいもあったが、時間に追われる中で、視聴者が聞きたいこととニュアンスが同じであれば、自分が用意したものを使っても問題ないと思った」と話している。テレビ朝日映像社内からの指摘で発覚した。 大下容子アナウンサーは21日の放送で経緯を説明した上で「番組を信頼してくれている皆さんに大変申し訳ない思いでいっぱい。一日一日の放送をより真摯(しんし)に取り組んでまいります」と謝罪した。
【稲垣衆史