フランス軍、西アフリカのIS系組織指導者を殺害 「最優先の敵」
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アドナン・アブ・ワリド・サハラウィ指導者に関する情報提供を呼びかけるポスター=AP
フランスのパルリ国防相は16日、フランス軍などが西アフリカで展開するイスラム過激派掃討作戦で、「イスラム国」(IS)系過激派組織「大サハラのイスラム国」(ISGS)のリーダーを殺害したと発表した。マクロン大統領もツイッターで「大きな成功だ」と強調した。
殺害したのは、ISGSのアドナン・アブ・ワリド・サハラウィ指導者。ISGSは、ブルキナファソ、マリ、ニジェールの国境付近で活動し、2020年にはISGS関連の事件で2000人以上が死亡した。仏と西アフリカ各国は、サハラウィ氏を「最優先の敵」と見なして行方を追っていた。 フランスは13年1月からマリなど西アフリカで過激派の掃討作戦を展開してきたが、激しい抵抗を受けて作戦は長期化。過激派が逆に活動範囲を拡大していた。マクロン氏は21年6月、作戦を終了する意向を表明していた。
【パリ久野華代