タリバン、女子学生に顔覆う「ニカブ」の着用命令
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「ニカブ」を身に着けた女性たち。アフガニスタン首都カブールで(2021年8月2日撮影)。【翻訳編集】 AFPBB News
【AFP=時事】
アフガニスタンで権力を掌握したイスラム主義組織タリバン(Taliban)は4日、私立大学に通う女子学生に対し、「アバヤ」と呼ばれる長衣と、顔のほとんどを覆う「ニカブ」の着用を命じた。教室も男女別とし、少なくともカーテンで仕切ることが義務付けられた。
タリバンの教育担当部門が発表した長文の文書は、女性教員だけが女子学生に指導できると明記。それが難しい場合には人格の優れた「高齢男性」が代行することは可能としている。 アフガンでは旧タリバン政権が終わった2001年以降、私立の高等教育機関の新設が相次いだが、今回の命令はそうした教育機関が対象となる。 旧タリバン政権下では、男女共学や、男性親族を伴わない女性の外出が禁じられていたため、女性には教育機会がほとんどなかった。 タリバンは今回、全身をすっぽりと覆う「ブルカ」の着用は命じなかった。ただ、ニカブは目以外の顔全体を覆うものだ。 近年、首都カブール市内ではブルカやニカブを着用する女性はほぼいないが、それ以外の小規模の都市や地区では依然、そうした姿も見られる。 今回の命令は、各大学が6日の再開に向けて準備を進める中で出された。
【翻訳編集】 AFPBB News