天皇ご一家、赤坂御所から皇居・御所に引っ越し

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読売新聞オンライン

皇居・御所に入られる天皇、皇后両陛下と愛子さま(6日午後2時56分)=代表撮影

 

 

 

 天皇ご一家は6日、赤坂御用地内の赤坂御所(東京都港区)から皇居内の御所に引っ越された。御所は昨年3月まで上皇ご夫妻のお住まいで、改修工事が行われていた。荷物の搬入は15日までの予定で、ご一家はその間、皇居・宮殿に滞在される。 

 

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 ご一家は6日午後2時半頃、秋篠宮ご夫妻や側近らに見送られる中、皇位の証しの剣璽(けんじ)(剣と曲玉(まがたま))とともに赤坂御所を出発し、同40分頃、皇居・御所に入られた。

 宮内庁は当初、ご一家の引っ越し作業中の滞在先として那須御用邸(栃木)を検討していたが、天皇陛下が新型コロナウイルス感染拡大が続く中での都外への移動を強く懸念し、宮殿での滞在を希望された。宮殿には宿泊機能がなく、生活には不便な点が多い。同庁は寝具などを持ち込み、生活できるようしつらえた。

 

 

 天皇陛下は1983~85年の英国留学中を除き、赤坂御用地に半世紀以上住まわれていた。天皇、皇后両陛下は6日、宮内庁を通じて「歴代の天皇がお務めを果たされる上での礎となってきた皇居に移ることに身の引き締まる思いが致しますが、心を新たに日々の務めを果たしていきたいと思います」との感想を出された。

 

 赤坂御所は今後、バリアフリー化などの改修工事が行われ、上皇ご夫妻の住まいとなる。工事完了は来年5~6月頃になる見込みで、その前後に仮住まい先の東京・高輪の仙洞仮御所から転居される