落札直後に細断されたバンクシー作品、再び競売へ
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英覆面アーティスト、バンクシーの作品「Love is in the Bin」。ロンドンのサザビーズで(2021年9月3日撮影)。【翻訳編集】 AFPBB News
【AFP=時事】
英覆面ストリートアーティスト、バンクシー(Banksy)が手掛け、2018年にオークションで落札直後に一部がシュレッダーで細断された作品が来月再び競売にかけられることが分かった。競売大手サザビーズ(Sotheby's)が3日、明らかにした。
「Girl with Balloon(風船と少女)」から「Love is in the Bin(愛はごみ箱の中に)」に改題された作品は、10月14日にサザビーズのオークションに出品される。予想落札価格は400万~600万ポンド(約6億1000万~9億1000万円)とされている。 作品は、落札された直後に額縁に仕込まれていたシュレッダーで一部が細断され、美術界を驚かせた。仕掛け人は、一握りの友人しか正体を知らないと言われているバンクシーだ。
出品者は匿名のコレクターで、2018年10月にサザビーズで104万2000ポンド(現在の為替で約1億6000万円)で落札していた。 出品者はサザビーズのプレスリリースで、「3年前の現実とは思えない夜、私はたまたま、非常に恵まれたことに『Love is in the Bin』の所有者となった」と述べ、「世界で最も有名な芸術作品の一つが生まれた物語に参加できたのは夢のような旅だったが、今、この絵を手放す時が来た」と続けている。
【翻訳編集】 AFPBB News