残存抵抗勢力を「制圧」 タリバン、新政権発表控え

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時事通信

 【ニューデリー時事】

 

ロイター通信によると、アフガニスタンで国家運営の実権を掌握したイスラム主義組織タリバンは、国内で唯一抵抗が続いていた北東部パンジシール州の「制圧」を宣言した。  間近に迫った新政権の閣僚人事発表を控え、国内の平定を内外にアピールした形だ。  ロイターは3日、「全能の神の恵みにより、われわれは全アフガンを制圧した。厄介者は敗れ、パンジシールはわが軍の支配下にある」というタリバン指揮官の話を伝えた。首都カブールでは、タリバン戦闘員が祝砲を放った。  ただ、崩壊した民主政権で第1副大統領を務め、パンジシール州の抵抗勢力に合流したサレー氏は制圧を否定。「私はここにいる。抵抗は続いているし、今後も続くだろう」とツイッターに投稿した。  パンジシール州の抵抗勢力とタリバンは、8月下旬に一時停戦で合意。その後戦闘が再燃していた