ミュー株」、南米コロンビアで主流に 保健当局者

配信

 

AFP=時事

コロンビア首都ボゴタの病院の集中治療室で、新型コロナウイルス患者の治療に当たる医療従事者ら(2021年5月22日撮影)。【翻訳編集】 AFPBB News

 

 

 

 

【AFP=時事】

南米コロンビアの保健当局者は2日、1月に同国で最初に確認された新型コロナウイルス変異株ミュー株」が国内で主流となっており、これまでで最悪の大流行の原因にもなったと明らかにした。 

 

【図解】新型コロナウイルス変異株、WHOの新呼称 

 

 保健当局のマルセラ・メルカド(Marcela Mercado)氏は地元ラジオ局に対し、同国で4~6月に発生した第3波の原因はミュー株だったと語った。  第3波の間、1日平均700人が死亡し、その3分の2近くがミュー株の検査で陽性と判定されたという。  メルカド氏はミュー株について「すでに43か国以上に広がっており、強い感染力を示している」と述べた。  コロンビアのワクチン接種完了者は人口の3分の1未満にとどまっており、新型ウイルスによる累計死者数は約12万5000人、最近の1日当たりの死者数は平均100人、新規感染者数は平均2000人となっている。  世界保健機関(WHO)は8月31日、「B.1.621」系統のミュー株を「注目すべき変異株(VOI)」に分類したと明らかにした。  WHOは、ミュー株にワクチン耐性を持つ恐れのある変異があると説明した上で、さらなる研究によって理解を深める必要があると強調している。

 

【翻訳編集】 AFPBB News