来店者300人超、客席の間隔狭く…クラスター発生で計24人感染
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岩手県と盛岡市は7日、新たに39人が新型コロナウイルスに感染したと発表した。1日に発表された感染者数としては昨年12月12日の43人に次ぎ、過去2番目の多さとなった。累計の感染者数は2145人に増えた。
内訳は、宮古市15人、盛岡市10人、一関市3人、宮古、県央、一関の各保健所管内が各2人、滝沢、北上、奥州の各市、奥州保健所管内、県外在住で北上市滞在が各1人。
このうち、宮古市と宮古保健所管内の男女17人(10歳未満~80代)は、クラスター(感染集団)が発生した同管内の店舗の利用客で、一連の感染者は24人となった。店舗では、店員が商品説明を客に繰り返し行い、店員、客ともにマスクを着用していたが、客席の間隔は狭かったという。すでに感染が判明している店員3人は、いずれも県外の感染拡大地域から訪問。感染した客は全員が1日に来店していた。同日の来店者は300人超で、県は今後、残りの約70人についても検査を行う。
直近1週間の人口10万人あたりの新規感染者数は、県全体が11・7人、盛岡市が15・7人。県保健福祉部の工藤啓一郎理事心得は「危機的な状況が継続している。全県的に医療提供体制への負荷が大きくなっており、これ以上感染者数を増やすことは避けたい」と話した