ミャンマー国連大使の暗殺を計画 NYの2人を逮捕

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産経新聞

米東部ニューヨークの公邸から産経新聞のオンライン取材に応じるミャンマーのチョー・モー・トゥン国連大使(平田雄介撮影)

 

 

 

【ニューヨーク=平田雄介】

 

米ニューヨークの連邦地検は6日、ミャンマーのチョー・モー・トゥン国連大使の暗殺を企てたとして、外国政府職員に危害を加えようとした容疑で、ニューヨーク市在住のミャンマー人2人を逮捕したと発表した。

 

同大使は2月にクーデターを起こした国軍の批判を続けており、国軍と取引のあるタイの武器商が計画に関与していたという。 

 

連邦地検によると、2人は7月から8月5日ごろにかけて、大使にけがを負わせるか殺害する計画を立てたとしている。

うち1人がタイの武器商と連絡を取り、人を雇って大使を襲わせ、辞任を迫る計画を立てた。

武器商は、大使が辞任を拒否すれば殺害するよう提案したという。

 

 実行犯役を担うことになっていた1人は4千ドル(44万円)を受け取り、襲撃を計画。

 

実行後に追加で千ドルを受け取る約束だったという。

 

大使の車のタイヤに細工をする案などが検討されていた。

 

 大使は2月下旬の国連総会の非公式会合で、反独裁を意味する3本指を掲げて抵抗の意思を示し注目を集めた。

 

軍政は大使の解任を発表したが、国連が国軍による政権を承認していないため大使を続けている