国外脱出するベラルーシ人を支援する男性、遺体で発見 ウクライナ

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ロイター

 

 ベラルーシから脱出する人々を支援する活動を行っていた男性が、ウクライナにある自宅近くの公園で3日、首を吊った状態で死亡しているのが発見された。ウクライナの警察は殺人事件とみて捜査を開始した。  ベラルーシを巡っては、東京五輪に出場予定の陸上選手が亡命を求め、都内のポーランド大使館に保護されるなど、弾圧を逃れる市民の脱出が相次いでいる。  死亡したのは、弾圧から逃れてきたベラルーシ市民を支援する団体の代表者、ビタリー・シショフさん(26)。2日、ランニングに行くと言って自宅を出たまま帰らなかったため、パートナーから捜索願が出ていた。  昨年、大統領選挙での不正疑惑をきっかけにルカシェンコ大統領による弾圧が強まって以降、ウクライナ・ポーランド・リトアニアは国を脱出したベラルーシ人が多数逃れている。  シショフさんは、こうしたベラルーシ人に宿泊場所や仕事、法律上の助言を提供する団体の代表者だった。シショフさん自身も反対政府デモに参加した後、昨年ベラルーシから逃れてきた。関係者によるとシショフさんは、それ以来常に監視されていると話していたほか、誘拐や殺害を示唆する脅迫を受けていたという。  ベラルーシ当局は反政府デモに参加した人を犯罪者、あるいは欧米に支援された過激派だと断定し、当局の対応は適切かつ必要なものだと擁護している

 

 

 

 

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米国務長官「五輪精神に反する」 ベラルーシ政権非難

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時事通信

ブリンケン米国務長官(EPA時事)

 

 

 

 【ワシントン時事】

 

ブリンケン米国務長官は2日、ツイッターで、東京五輪の陸上ベラルーシ代表で本国から帰国を迫られたクリスツィナ・ツィマノウスカヤ選手について、ルカシェンコ政権による「国境を越えた抑圧行為だ」と非難した。  その上で、ツィマノウスカヤ選手は言論の自由を行使しただけなのに、帰国を強制されたと指摘。「こうした行為は、五輪の精神に反し、基本的権利と懸け離れ、容認できない」と強調した