天皇陛下の五輪開会式出席を発表 開会宣言読み上げへ
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宮内庁は20日、天皇陛下が23日の東京五輪開会式に出席すると発表した。会場の国立競技場(東京都新宿区)に足を運び、開会宣言を行う。皇后雅子さまは同席しない。
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開会宣言は、五輪憲章で開催地の国の国家元首が読み上げると規定されている。1964年の東京五輪、72年の札幌冬季では昭和天皇、98年の長野冬季では上皇さまがそれぞれ開会を宣言した。 発表によると、天皇陛下は皇居・宮殿で、22日にバッハ会長ら国際オリンピック委員会関係者と面会し、23日に来日した各国首脳と面会。その後、陛下は国立競技場へ移動し、開会式に出席する。宮殿での面会は感染防止対策を徹底し、飲食や長時間の懇談はしないという。無観客開催に伴い、陛下や皇族方の現地観戦も行わない。 コロナ禍での開催に賛否が割れる中で、陛下が「五輪憲章2020年版・英和対訳」で開会宣言の文言として記されている「オリンピアードを祝う」と述べることが、「天皇が五輪を支持しているととらえられかねない」と懸念があり、政府は陛下が開会宣言するかどうかについて「調整中」としていた。(杉浦達朗) 五輪憲章2020年版で、「プロトコル(儀礼上の約束事)」として、和訳されている開会宣言の文言は次の通り。 「わたしは、第○回近代オリンピアードを祝い、○○(開催地)オリンピック競技大会の開会を宣言します」
朝日新聞社