母親の“目の前”を歩いていた5歳の子供が連れ去られる NYで起きた誘拐未遂事件の「戦慄の映像」

配信

 

クーリエ・ジャポン

Photo: NYPD / Movie

 

 

 

米ニューヨーク州のクイーンズ区で、5歳の男の子の誘拐未遂事件が発生した。その一部始終が、現場近くの防犯カメラに収められていた。

 

 

  【動画】わずか数m先を歩いていた子供が連れ去られる「戦慄の瞬間」 

 

 

 

事件は午後8時頃、同区リッチモンド・ヒルのヒルサイド・アヴェニューで起きた。母親のドロレス・ディアス・ロペスは、5歳の男の子を含んだ3人の子供と、夫の仕事場を訪ねるために歩道を歩いていた。 公開されたビデオには、男の子が走り出し、母親たちより数メートル前に進んだ瞬間、路上に停まっていた車から1人の男が走り出てきてあっという間に男の子を抱え、車に連れ込む戦慄の瞬間が収められている。 様子に気付いたロペスは、息子が連れ込まれた車に急いで駆け寄り、開いていた車の助手席の窓から手を伸ばし、息子を男から連れ戻すことに成功した。だが、今回は無事だったものの、犯人が武器を持っていればかなり危険な状況になっていたと思われる。 米「ABCニュース」の報道によると、警察は、クイーンズ区在住の24歳のジェームズ・マクゴナグルを逮捕。誘拐未遂、無謀な危険行為、子供を傷つける行為の容疑で起訴した。 関係者によると警察官は別件でブルックデール病院を訪れた際に、マクゴナグルを発見、身柄を確保したという。マクゴナグルは、確保された時、病院で何らかの治療を受けていたようで、現在、病院で鑑定を受けているそうだ。 母親のロペスは、同メディアに事件当時の状況をこう話している。 「息子は、連れ去られた時に後部座席に座らされていました。ですが私と子供たちで『息子を返して!』と訴えたところ、息子が立ち上がり、私が息子を掴んで外に引きずり出すことができた」「なぜこんなことになったのかわからない。犯人たちを見たことがない」 続けて「何があっても、必要なことをしなければならない。近くに止まっている車から男の人が出てきて、息子を連れ去るなんて想像もしていませんでした」と話し、事件が起きたとき、母親の本能が働いて誘拐犯と戦い、適切な行動をすることができたと説明した。 この事件でケガ人は出ていないが、ロペスによると現在、子供たちは事件がトラウマとなり、外出を拒否しているという。ロペスは「この世に悪い人たちはたくさんいて、誰が近くにいるかわからない。母親は常に気を付けなければいけない」と語っている。

COURRiER Japon