信号機が折れて倒壊した事故 原因は「犬の尿」の可能性が高いとの調査結果

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CBCテレビ

 

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  根元から折れ、歩道に倒れている歩行者用の信号機の柱。  ことし2月、三重県鈴鹿市桜島町の交差点で、信号機が倒壊。  けが人はいませんでしたが、近くのブロック塀の一部が壊れる被害がありました。  信号機の耐用年数は50年とされていますが、この信号機は1997年に設置されたもの。  半分も経っていないのになぜ倒れたのでしょうか。  「犬の“お散歩コース”になっていて。長年、おしっこをかけられ続けたことが、要因であると分かった」  (三重県警交通規制課 三尾啓輔次長)  警察が調べたところ、倒れた信号機の地面からは、同じ交差点に立つ別の信号機の40倍以上もの尿素が検出されたということです。  新しく立てられた信号機の柱の根元にも…。  「真新しい鉄柱に、白い液体が垂れたような跡がついています」  (越智駿平記者)  警察官が現場を1時間観察したところ、10匹以上の犬の散歩コースになっていることがわかり、「犬の尿で柱の腐食が進んだ可能性が高い」という調査結果がまとまりました。  過去には、倒壊でけが人が出たことも。  「小学生が下校していたところ、突然、横断歩道の標識が倒れ、足に当たってけがをしたということです」  (横山朋未記者)  おととし、岐阜市でも横断歩道の標識が倒れ、下校中の男子児童がひざを打つ軽いけがをしました。    原因はわかっていませんが、柱の根元は腐食していました。  今回、信号機が倒れた三重県では、動物愛護条例で「公共の場所でペットにみだりに排せつさせることを禁止」しています。 

 

 「(排せつは)自宅で済ませて。飼い主のマナーとして、公共の場所や公共施設に、おしっこをかけないように注意してほしい」 

 

 (三重県警交通規制課 三尾啓輔次長)  

三重県警は「信号機や標識に異常があれば連絡してほしい」と呼びかけています