ファイザー製、予防効果6割に デルタ株影響か イスラエル発表
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子供たちに新型コロナウイルスの検査をするイスラエルの医療従事者=イスラエルのベニヤミンで2021年6月29日、AP
イスラエル保健省は5日、米ファイザー社製の新型コロナウイルスワクチンの感染予防効果が6月以降、従来の95%から64%に低下したと発表した。インド由来の変異株「デルタ株」の拡大が影響しているとみられる。一方、接種を受けた人の重症化を防ぐ効果は93%で、従来と変わらなかった。
イスラエルはワクチン接種が進んでおり、2回接種済みの人は人口約930万人の5割を超える。だが6月中旬以降、海外渡航者を通じてデルタ株が拡大。今月5日の新規感染者数は360人を超えた。 国内では6月中旬以降、行動制限がほぼ解除されていたが、25日から屋内でのマスク着用が再び義務化されるなど、一定の感染防止措置を敷いている。 デルタ株を巡っては、英衛生当局が5月、ファイザー社製ワクチンの有効性を88%と発表しており、調査結果にばらつきが出ている。
【エルサレム三木幸治