意外なメイド・イン・ジャパンが世界で爆売れ…海外の方に聞いたコレが人気商品
外国人に日本の商品が爆売れ
大川立樹アナウンサー: コロナ禍で日本の意外な商品が世界で人気を集めています 日本の夏の風物詩、風鈴。この伝統工芸品に今、ある異変が起きている…
【画像】海外向け通販で人気TOP5…意外すぎる品々はコチラ…
福島県喜多方市にある「木之本漆器店」で作られる風鈴が、
いま海外への通販で爆売れ。去年と比べ、売り上げが100倍に急増しているという。(※Buyee調べ) その理由というのが… 木之本漆器店・遠藤久美代表: 風鈴というのは本来、疫病退散の役割をしていたということがありまして、コロナ禍になって改めて(海外から)注文が増えているんですね 海外向けに日本の商品を売るサイトでも… BEENOS・直井聖太社長: 日本ロスが起こっていて、日本の商品がどんどん海外で売れていると… コロナ禍で、日本に行けない海外の人たちが様々な日本の商品をネットで買っているといいう。 中国人女性・王さん: 大好きです。とても気に入っています イギリス人男性・ジョセフ・ガンさん: もっとイギリスに送ってくれ 海外で人気急上昇のメイド・イン・ジャパン。めざましテレビでは、いま売れている意外なモノをココ調する。
世界で大人気の駄菓子「うまい棒」
まずは、海外の方が日本の駄菓子を食べている動画を発見。 ジョセフ・ガンさん: おいしい。食感が独特だね、ははははは イギリス在住のジョセフさん夫婦が食べているのは、日本の駄菓子「うまい棒」。 同じような動画は、フランスや、ベルギーからも投稿されていて、注目を集めている。 「うまい棒」についてジョセフさんは… イギリス人男性・ジョセフ・ガンさん: 「うまい棒」はおいしいよ。見た目はシンプルだけど、食べてみたら味は濃厚でおいしい。こんなお菓子はイギリスには存在しない。お菓子でその国に旅行をした気分になれる。コロナが落ち着いたら、ぜひ日本に行きたいね ネットで見つけて購入してから、すっかり日本の駄菓子にハマったというジョセフさん。 ちなみに、「うまい棒」という名前の意味を教えると… 通訳: 「うまい」の意味はデリシャス。「棒」はスティック イギリス人男性・ジョセフ・ガンさん: デリシャス・スティック。そういう意味なんだ、ははは。デリシャス・スティック、まったくその通りだ。完璧な名前だよ
タイでニシキゴイがブーム
さらに、海外で人気のメイド・イン・ジャパン。“泳ぐ宝石”とも呼ばれるニシキゴイが売れているという。 福岡県・久留米市でニシキゴイを飼育・販売する尾形養鯉場に話を聞くと… 尾形養鯉場・尾形学代表: コロナの影響で海外からバイヤーが来日できなくなった。じゃあどうやって鯉を提供するかというと、ネット販売とかネットオークションです 尾形養鯉場で生産されるニシキゴイは、年間約15万匹。そのうち9割以上を海外に販売しているという。 中でも「紅白」「大正三色」「昭和三色」の3品種はニシキゴイの御三家と呼ばれ、1匹数100万円で取り引きされることもあるそう。 どの国で売れているのか… 尾形養鯉場・尾形学代表: 特にタイとか、そういうところもすごく人気が出てきました 親日家も多いタイで、いまニシキゴイがブームになっている。 タイのニシキゴイ愛好家のご自宅の池には18匹のニシキゴイが優雅に泳いでいる。 タイ・ニシキゴイ愛好家・タニットさん: タイでニシキゴイが好きな人は増えています。ニシキゴイは芸術品ですからね さらにタイにはこんなスポットも…タイ北部チェンマイにあるその名も「コイカフェ」。店内には、約1万匹のニシキゴイが泳いでいる。 「コイカフェ」についてオーナーは… コイカフェオーナー・タッネッさん: コロナの問題は確かにありますが私の店にはあまり影響はありません。お客さんは次々と来ています。お客さんも餌をあげながら「いつ日本に行けるのかな」と話しています。私も行きたいです
出荷額77億円 国をまたいだネット通販「越境EC」
こうした“日本ロス”の救世主として、いま注目されているのが…越境ECと呼ばれる国をまたいだネット通販による取り引き。 BEENOS・直井聖太社長: 越境ECと呼ばれていて、インターネットを通じで日本の商品を買いたいというニーズがどんどん膨れ上がっている 海外へのネット通販の出荷額はコロナ禍となって増え、今年4月~6月期の流通総額は去年同時期の約53億円から約77億円にまで増えている。 千葉県柏市にある海外に送られる商品が集まる倉庫を見せてもらうと、商品が奥まで山積みで並んでいる。 BEENOS・荒時健太郎さん: だいたい、ここの倉庫で6万点ほど扱っています ――海外の需要が多い? BEENOS・荒時健太郎さん: そうですね、最近は特に増えています 倉庫に集められた商品は約6万点。中には車の部品といった、ちょっと変わったモノもある。 商品はひとつひとつ検品され、世界118の国と地域に送られるという
世界で売れている意外な商品ランキング
どんな日本の商品が売れているのか? 6月29日に発表されたばかりの「2021年上半期ヒットランキング」をご紹介。(※Buyeeの集計をもとに番組で算出) まず
第5位には、
アジアで高い人気を誇る日本の整髪料マンダムの「ホールドジェルウェット&ハード」がランクイン。つややかなスタイルも長時間キープできる。
そして第4位は、
釣りで使う浜田商会の「ASA015 ハゲ皮サビキ」。 サビキとは魚のエサに似せた“疑似餌針”が連なったもので、いま「魚が釣れまくる」と北米で大人気。 サビキを購入したカナダ在住のシンさん: 最初に使ってみたときは「なんだ、ヤバイ」ってアハハハハ 日本のサビキのあまりの品質の高さに、笑いが止まらない様子のシンさん。 サビキを購入したカナダ在住のシンさん: バケツいっぱい数えきれないくらい釣れたよ。友達が「どんな秘密兵器を使ったんだ、教えてくれよ」って聞いてきて、「日本の針だよ」って教えたんだ。友達にも2つ買ってあげたよ
そして第3位は、
お菓子やパン作りに使う日清の「スーパーカメリヤドライイースト(お徳用)」。コロナ禍でおうち時間が増える中、海外でも幅広く売れているという。
第2位には
アメリカのブランド、マテル・インターナショナル、世界で人気の
日本車のミニカー「ホットウィール ニッサン シルビア(S15)」がランクイン。(※現在は販売終了)
そして栄えある1位は、
岐阜県・関市の「やおき工業」が生み出すメイド・イン・ジャパン「パンフラワー用ハサミ」。
粘土細工用のハサミなんだとか。 失礼ながら、ちょっと意外な1位。一体どの国で売れているのだろうか… やおき工業・木村聡代表: 現在は中国の方からの評価が高いですね。コロナ前と後では2倍くらいに増えていますので。とにかくびっくりはしています 社長も驚きを隠せないが、職人の技術によってひとつひとつ繊細に作られ、品質は抜群。刃先が細く作られているので、粘土細工用として細かい作業にもぴったり。 このハサミを購入した中国人の王さんにその魅力を伺うと… 中国人女性・王さん: こんなに使い勝手のいいハサミは、中国で探しても見つかりません。日本のハサミはとても品質が高いと思います 去年「パンフラワー用ハサミ」を購入してから、その魅力のトリコになったという。 中国人女性・王さん: ほら、こんなに糸も切りやすい、細かい作業もしやすいです。コロナでおうち時間も増えて、ハサミを使うことも増えています。生活には欠かせないものですね 大川立樹アナウンサー: 1位のハサミ。私も切って体験してみたんですが、確かにスーッとなめらかで日本の技術の高さ、職人さんの腕の確かさというのがすごく分かりました。そして取材を受けていただいた海外の方々全員が、「コロナが落ち着いたら日本に行きたい」と話していました。 (「めざましテレビ」6月30日放送分より)
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