〔米株式〕NYダウ、反発(10日午前)

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時事通信

 【ニューヨーク時事】

10日午前のニューヨーク株式相場は、米消費者物価指数(CPI)の上振れは材料視されず、買い戻しが先行し、反発した。午前10時10分現在は、優良株で構成するダウ工業株30種平均が前日終値比189.35ドル高の3万4636.49ドル。ハイテク株中心のナスダック総合指数が104.11ポイント高の1万4015.86。  3日続落の反動から、売り込まれた銘柄を中心に安値拾いの買いが先行した。ハイテク関連銘柄にも買いが入っているほか、原油先物相場の上昇を背景にシェブロンなどのエネルギー関連も高い。  米労働省が発表した5月の消費者物価指数(CPI)は前月比0.6%上昇、コアCPIは前月比0.7%上昇と、いずれも市場予想を上回った。ただ、多くの米連邦準備制度理事会(FRB)幹部がこれまで繰り返し「インフレ上昇は一時的」との見解を示す中で、FRBが量的緩和の縮小に段階的に踏み切る水準ではないとの見方が広がった。発表直後に米長期金利は一時上昇したものの、その後、前日終盤の水準付近に低下している。  個別銘柄では、ボーイングが上昇。ユナイテッド航空が「737MAX」を含むボーイング機を少なくとも100機は購入するとの報道があった。個人投資家による投機取引の対象となっている「ミーム株」の一角が下落。ゲームストップは前日に発表した2~4月期決算で、赤字幅が縮小し、売上高も25%増となったものの、10%超の下落。クローバー・ヘルス・インベストメンツも安い。