米ナイキ、全仏棄権の大坂なおみを支持 他のスポンサーも

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CNN.co.jp

全仏オープンに向けた練習中の大坂なおみ=5月6日、パリ

 

 

 

ロンドン(CNN Business) 女子テニスの大坂なおみ選手が心の健康を理由に全仏オープンの棄権を決めたことを受け、米スポーツ用品大手ナイキなどの主要スポンサーが大坂選手への支持を表明した。

 

 

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ナイキは5月31日の声明で、大坂選手がうつとの闘いを打ち明けたことを称賛。「我々の思いはなおみと共にある。当社は彼女を支援し、心の健康にかかわる自身の経験を共有した彼女の勇気を認める」と述べた。 ナイキは2019年に大坂選手とスポンサー契約を結んでいる。 全仏オープンの大会主催者は大坂選手による棄権の決断に先立ち、30日の1回戦終了後に記者会見を行わなかったとして、同選手に1万5000ドル(約160万円)の罰金を科していた。 大坂選手はツイッターで26日、心の健康を理由に、今大会の記者会見には一切出席しないと発表。31日に棄権の決断を発表した際には、2018年に初の4大大会(グランドスラム)制覇を成し遂げて以来、「長い間うつ」に苦しんできたことを明かした。 これを受け、他のスポンサーも大坂選手への支持を表明した。 米クレジットカード大手のマスターカードは声明で「大坂なおみ氏の決断は、個人の健康と幸福を優先することがいかに重要かを改めて示した」と述べ、「当社は彼女を支援し、コート内外で重要な問題に言及する彼女の勇気をたたえる」とした。 スイスの高級時計メーカー、タグ・ホイヤーも、ブランドアンバサダーである大坂選手を「勝利した時だけでなく厳しい時期も」支えると表明した。 即席麺で知られる日清食品も連帯のメッセージを発表。同社広報は声明で、大坂なおみ選手の一刻も早い回復を祈り、引き続きの成功を願うと述べた。 全仏オープンのスポンサーであるスイスのロレックスや仏エンジー、インドのインフォシスはコメントを控えた