日英外相会談 対中国「緊密な連携」で一致

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TBS系(JNN)

 G7=主要7か国外相会合のためイギリスを訪問中の茂木外務大臣はイギリスのラーブ外相と会談、中国の海洋進出に対して緊密な連携をしていくことで一致しました。  日英外相会談はイギリスが最新鋭空母の派遣などインド太平洋地域への関与を強め、これを日本が歓迎するという流れの中で行われ、茂木大臣とラーブ外相はロンドン近郊で2時間半に渡って意見交換しました。  両外相は中国の海警法を含む一方的な海洋進出について深刻な懸念を改めて共有し、緊密に連携していくことで一致したほか、香港・新疆ウイグル自治区の人権状況についても深刻な懸念を共有しました。また、ミャンマー情勢については多数の死傷者が出続けている状況を非難、ミャンマー国軍に対して暴力の停止、民主的な政治体制の早期回復などを強く求めていくとしています。  今年、イギリスは気候変動対策を話し合う国連の会議COP26の議長を務めますが、茂木大臣は日本が2030年度に温室効果ガスを2013年度比で46%削減することを目指すと説明、ラーブ外相は歓迎を表明しました。このほか、イギリスが加入申請をしているTPPやワクチンをはじめとする新型コロナ対応についても話し合われました。(03日22:53

 

 

 

 

 

時事通信

日英外相戦略対話前に散策する茂木敏充外相(左)とラーブ英外相=3日、ロンドン近郊(英首相官邸提供・時事)

 【ロンドン時事】

 

英国訪問中の茂木敏充外相は3日午前(日本時間同午後)、同国のラーブ外相と戦略対話を行い、安全保障分野での連携強化を確認した。  ラーブ氏は、英国の空母打撃群の日本寄港などインド太平洋地域への派遣について説明。茂木氏は、同地域への関与を象徴するもので歓迎すると表明した。

 

 

 

対面による日英外相会談は昨年8月以来。両氏は東・南シナ海情勢に関し、中国海警局の武器使用を認めた海警法施行など、中国の一方的な現状変更の試みに深刻な懸念を共有。北朝鮮をめぐっては、国連安全保障理事会の決議に従った核・ミサイル廃棄が不可欠であると確認した。