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看護師500人要請に医労連らがツイッターデモ 「#看護師の五輪派遣は困ります」がトレンド入り

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スポーツ報知

東京五輪

 東京五輪・パラリンピック組織委員会が日本看護協会に大会の医療スタッフとして看護師500人の確保を依頼したことを受け、多くの医療関係者らが反発している。愛知県医労連などの関係団体は28日午後2時からツイッターデモを決行。「#看護師の五輪派遣は困ります」を合言葉に、多くの人が拡散し、トレンド入りを果たすなど反響を呼んでいる。  組織委の突然の要請に、医療現場からは悲痛な声が上がっている。5月12日の「看護の日」を目前に控えたタイミングでの報道。現場の声として「コロナ禍で看護師不足の現場にこそ派遣を」「五輪より今はコロナ対策」などと呼びかけた。デモは医療関係者だけではなく、一般の人からの賛同も多く、リツイートなどによって拡散が続く。中には「わたしたちは使い捨ての“駒”ではありません!!!」といった強烈なメッセージもあり、悲痛な叫びが後を絶たない。  2月時点では、五輪・パラを通じた約2か月間で、1人5日の参加を前提に、合計約1万人の医療スタッフを参加させる計画も浮上していた。スタッフが従事するのは競技会場や、選手村の感染症対策センターなど。選手には毎日のコロナ検査も検討されており、その分周囲の負担も大きくなるとみられる。緊急事態宣言が出されている4都府県だけではなく、全国的に医療現場は厳しい対応を迫られている局面。想定通りに人員確保が進むかどうかは、まさにコロナ次第となる。理事会後に会見に臨んだ組織委の武藤敏郎事務総長は、「医療体制が逼迫(ひっぱく)しているのは重々承知している。地域医療に悪影響を与えないようにするのが大前提」とし、勤務時間帯やシフトの組み方を工夫して乗り切る道を模索しているとした。

報知新聞社